52 ページ23
その後も先輩には
雑用を任されたり
マネージャーがするような事を
押し付けられたりした
断らない私のことを
分かってくれていた野坂くんは
そのたびに手伝ってくれた
神風｢野坂くんは、どうして
私なんかを気遣ってくれるの？｣
野坂｢どうしてだろう｣
神風｢え｣
野坂｢どことなく、似てる気がしたんだ
僕と｣
神風｢私と野坂くんが、似てる？｣
野坂｢僕の母は、子育てに疲れて
僕は施設で育ったんだ｣
神風｢…｣
野坂｢僕のためだと言っていたけど
きっと僕が邪魔だったんだ
そうやって社会から弾き出された頃の僕に
今のAはよく似てた
そんなAを、僕は助けたかった
それだけだよ｣
神風｢…っ｣
その時、初めて人前で泣いた
私なんかよりも
もっと辛い状況を経験した野坂くんは
私のことを助けたいと言ってくれた
その温かさに、こらえていた涙を
抑えることはできなかった
今でも
その時、野坂くんが
頭を撫でてくれた感触を
忘れられない
その頃から私は
野坂くんのことが好きだったのかもしれない
でも
その感情に気づいたのは
野坂くんのことを諦めたのと
同じ時だった
野坂｢A、少し休んだ方がいいよ｣
神風｢どういうこと？｣
野坂｢だから、今まで頑張り過ぎた分
これからは休んで｣
裏切られた気がした
野坂くんは、野坂くんだけは
私の味方でいてくれるって信じてたのに
家に帰った後
涙が止まらなかった
サッカー部を追い出されたことに
絶望したからじゃない
それもあったかもしれないけど
きっと
野坂くんに
好きな人に、突き放された様に感じたからだろう
その時初めて
私は野坂くんが好きだったんだと気づいた
…
人生で初めての恋は
気づくのが遅かったために
あっけなく散ってしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lily(プロフ) - ゆーみやン＠JustinB好きさん» わわ、そんなに褒めてくださってありがとうございます！！貴利名くんかっこいいですよね！わかります！！！面白いなんてありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2018年8月8日 3時) (
レス) id: 7c104a684b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - 貴利名くんむっちゃかっこいいです！！掛けてくれる言葉とかむっちゃもう自分が言われたらキュンキュンくる言葉ばかりで読んでいてニヤけます(( むっちゃ面白いです！これからも応援しています！！ (2018年8月8日 0時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - ルフレさん» コメントありがとうございます！どうでしょう…楽しみにしていてください！ (2018年8月7日 21時) (レス) id: 7c104a684b (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - 勝つか負けるか......う〜ん.........どちらか気になります......一応雷門が負けると予想しておきます。 (2018年8月7日 18時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - ラルラルさん» ほんとですか！？すみません、直しておきます！ありがとうございます！！ (2018年8月6日 20時) (レス) id: 7c104a684b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lily | 作成日時：2018年8月1日 21時
