毒を食らわば地獄迄 ページ4
結局、ジェルくんの家にはメンバー全員が揃ってた。
ライブで見る顔ぶれで、ちくしょう顔がいい。
とりあえずなんで呼ばれたのかはわからない。
「あーっと、、、Aです」
「そないなことみんな知っとるわ」
「えええ…」
「なんで呼んだか聞いてないの?」
いや、聞いてない。
いや、聞いてるな?
さとみくんとコラボしろってやつでしょ?
「さとみさんとコラボのため?」
「「は?」」
るぅとくんところんくんの声が被る。
ななもりさんはじろりとジェルくんを睨んだ。
莉犬くんはさとみくんを見て、言ってないの?って声をかけてるから、どうやら違うらしい。
話を聞いたら、今後ライブのリハなどでダンスの振り付けをする事とバックダンサーとして入って欲しいことをお願いされた。
ブワッと涙が出そうだ。
全然話が違う!!!
「どうかな?嫌なら全然断わってくれていいんだけど」
「まま、まっ、待ってください」
「噛みすぎ」
「う、うう、ううるさいな!動転してんの!」
「で、どうするん?やるん?」
「嬉しい話ですけど、私、さとみさん強火で推してますのはtwitter見てるならわかりますよね?」
その言葉にすとぷりのメンバーがみんな頷いた。
「リスナーからしたらすごい嫌だと思いますよ、これ。というか、私ただでさえるぅとくんとのお買い物さえ、言われるんですよね」
るぅとくんはすとぷりの活動前から知ってる。
その時にできたお友達だとるぅとくんが何度も説明してもやっぱりジェルくんから繋がったんでしょって言われる。
「やらんの?俺が頼んだって言うても?」
「…アンチが私に湧くならいいよ別に。すとぷりに湧くのがやだ。るぅとくんだって毎回毎回言わせてるのやだもん」
「だから、最近遊んでくれないんですか?」
「否定はしない」
私にアンチが湧くことはどうでよくて、すとぷりに注意させるのが嫌だ。
特にるぅとくんはキャスでしょっちゅう注意してくれてる。
でもさ、それって元の原因私にある訳で、私もキャスとか生放送でよく言うけど私サイドの方は結局聞き入れてもらえないことが多い。
「相変わらずですね」
「せやなぁ」
「僕達のこと、本当に大事にしてくれるのはうれしいです、でも。」
るぅとくんは、私にやって欲しいと言うのだ。
意地悪じゃないか?
こんな可愛い優しい男にここまで言わせて。
「…あーーーっ、もう!わかりましたよ!やります!やればいいんでしょ!もう!るぅとくんの勝ち!」
☆
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はちみつ(プロフ) - はのさん» 2度もコメントありがとうございます。どちらも読ませていただいておりました!特にこう言う界隈は他界隈への影響も大きので少しでもリスナーの意識が変わったらなーと思いつつ書きました。素敵な作品と言ってくださり、ありがとうございました! (2020年2月3日 2時) (レス) id: fdd37857b4 (このIDを非表示/違反報告)
はの - 二度目のコメント失礼します。完結おめでとうございます!更新お疲れ様でした!!こういうことがありえそうなのが怖いですよね…特にこの界隈は年齢層が低いのでそれも踏まえて、ですよね…考えさせられる素敵なお話をありがとうございました。次回作も楽しみです。 (2020年1月27日 1時) (レス) id: d7c684c614 (このIDを非表示/違反報告)
はの - お話の題名が素敵すぎます…!内容も面白いし現実的で凄く素敵です!こんな素晴らしい作品なのに素敵としか言えない自分の語彙力を恨みます…作者さんのペースで頑張ってください!応援しております!! (2019年9月16日 4時) (レス) id: d7c684c614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舘 | 作成日時:2019年8月5日 3時