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あの夜の夏祭の匂いを覚えている ページ16

さとみくんの提案で、ことが落ち着くまではさとみくんの家にお世話になることになった。

当分は放送もしない方がいいだろうって方針になった。

さとみくんの家にはほとんど誰も来ない。

ジェルくんはよく来るけど、多分私の様子を見に来てるだけだと思う。

さとみくんの家には猫のひなちゃんと犬のもかちゃんがいる。

2人ともさとみくんが大好きですごく警戒されてしまった。

さとみくんの家に住むなんて烏滸がましくて無理、と言ったら家事をしてくれればいいよって言った。

さとみくんはやっぱり自炊はあんまりしないようだ。

料理人の家で育った彼にご飯を作るのが一番嫌だ…って思った。

「Aちゃんのご飯も美味しいよ」

そう言ってくれた。

買い物に行く時はいつも着いてきてくれた。

放送中に1回だけ申し訳ないからって買い物行って、帰ってきたら仁王立ちで玄関にいた時は流石に怖かった。

今日、さとみくんはレコーディングで家にはいない。

部屋を片付けてもかちゃんのお散歩へ行く。

帰ってきて、ひなちゃんと遊んでたら珍しく、さとみくんがドタバタと帰ってきた。

「Aちゃん!」

「おかえりなさい、さとみくん」

「夏祭り!行きたくない?!」

「へ??」

「ジェルがさっき見つけてさ!メンバーと行こうってなったんだけど、どうかな?」

「すとぷりのみんな、とですか?」

そう!と興奮気味に言うさとみくん。

かわいいな、ほんと。

「私服で良ければ…浴衣はちょっと…」

「いいよ、行こう」

早く早く!と急かすさとみくんに背中を押されて、ほかのメンバーも来るし、最低限のお洒落をして用意する。

夏祭り、長男のあつ兄が死ぬ前に言ったのが最後だった。

ジェルくんとはそういえば行ったことなかったな。

さとみくんに連れられて近所の夏祭りに来た。

浴衣を着ている子がほとんどで、着たかったなぁなんて思ってしまった。

「今度来る時は買ってこようね」

そう言ってさとみくんは私の頭を撫でた。

お兄ちゃん気質だなぁなんて思った。

「Aーー!愛しい俺の可愛い妹よ〜!」

「Aちゃん、お久しぶりです」

「よっす、A」

ジェルくんはそう言って私にハグをかましてくる。

るぅとくんはいつも通り頭を下げて、礼儀正しいなぁ。

ころんくんもさわやかに挨拶してくれる。

莉犬くんもななもりさんもあとから来るみたい。

ころんくんのレッツゴーの掛け声で神社の中へ入った。






おつかれさま、みかづきあつめておきました→←いくつもの嘘から見つけた本当



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設定タグ:さとみ , すとぷり   
作品ジャンル:恋愛
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はちみつ(プロフ) - はのさん» 2度もコメントありがとうございます。どちらも読ませていただいておりました!特にこう言う界隈は他界隈への影響も大きので少しでもリスナーの意識が変わったらなーと思いつつ書きました。素敵な作品と言ってくださり、ありがとうございました! (2020年2月3日 2時) (レス) id: fdd37857b4 (このIDを非表示/違反報告)
はの - 二度目のコメント失礼します。完結おめでとうございます!更新お疲れ様でした!!こういうことがありえそうなのが怖いですよね…特にこの界隈は年齢層が低いのでそれも踏まえて、ですよね…考えさせられる素敵なお話をありがとうございました。次回作も楽しみです。 (2020年1月27日 1時) (レス) id: d7c684c614 (このIDを非表示/違反報告)
はの - お話の題名が素敵すぎます…!内容も面白いし現実的で凄く素敵です!こんな素晴らしい作品なのに素敵としか言えない自分の語彙力を恨みます…作者さんのペースで頑張ってください!応援しております!! (2019年9月16日 4時) (レス) id: d7c684c614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月5日 3時

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