身長と慎重/tn ページ11
私の身長は148cm。高校三年生。
趣味は読書と勉強の生徒会長だ。
「んんー……」
校内の図書室。私が欲しい本は常に1番上の棚にある。いや、正確に言うとするならば私がそうさせている。
理由？そんなものは決まっている。
「……どうぞ」
それはこの男＿＿＿富田林屯に近づくためだ。
「ああ、何時もすまないな富田林君。」
「いえ、大丈夫です。」
富田林君は頼んでもいないのに本を取ってくれる。身長は180cm越えの生徒会書記。ちなみにクラスは違う。図書室、それから生徒会室だけでしか会えない特別感。いつも目線に入るようじゃダメだ。特別性があるからいい。
私に惚れられた哀れな富田林君は仕組まれているとも知らず私に良くしてくれる。
「富田林君はなぜ敬語なんだ」
「いえ、その、特に理由は……」
彼は確実に私を意識している。
自信は盲目を呼ぶ。彼の中に3年間かけてじっくり居座り続けた私も、まだ確信すべきではないと思いつつ焦る気持ちもある。
だから口が滑った。
「富田林君、好き。」
「……え？」
「……好きだ、君の事。愛してるの意で。」
「あ、あぁ……そんな、」
「好きだろう、私みたいなのが。」
「それは、そんなこと……」
……タイミングは最悪だ。私の、完璧で最高の恋愛は失敗に……
「そんな、夢みたいなことって……」
おわ、らなかった……のか？
顔を蕩けさせる富田林君。赤い頬に潤んだ瞳。女が宝石を見るようにうっとりと、それ以上の何かを孕んだ目線。
「Aさん、さっきの、本当ですか？ほ、ホントに本当にほんっとに僕のこと好きって言ってくれたんですか？？？」
「い、言った」
「それ以上は望んでいますか？それ以上はどこまでですか、僕の思いを聞いて貰っていいですか！？」
「……い、か、かま、わないが……」
「僕は小学生2年の時、出かけ先であなたとすれ違いましたそれからずっとずっと気になっていて毎日……」
「……待て」
哀れだったのはもしかして
「少し誤算だったのは生徒会に入ってしまったことで、でもA様とお会い出来る時間が増えてとても……」
「……計算外だ……」
息が荒くて、周りも見えなくなってる。これは……マズい。
「これから、よろしくお願いしますA様♡♡」
大きな手が、迫って……
＿＿＿＿＿＿＿＿
雪見さんはトンちゃんは狂ってるのが好き
更新めっちゃ遅くなりました。言い訳すると中間と期末続きで……
これからは少しずつだとおもうけど長編も更新して行く方針でガルバルディ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪見(プロフ) - イッチーさん» ありがとうございます！作者自身気力と時間があれば書きたいと思っていますので多分ぽこぽこシリーズで出てくるんじゃないかなと思います！(現実逃避) (2019年9月9日 21時) (
レス) id: d89ce00aa3 (このIDを非表示/違反報告)
イッチー(プロフ) - Knオチ(？)の長編見たいです！1話だけで面白いとかどういうことですか？！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 5ec0e9eb2a (このIDを非表示/違反報告)
ひーにゃ(プロフ) - 雪見さん» ありがとうごさいます!!書いてくれるだけ嬉しいです！ (2019年7月16日 7時) (レス) id: 98b1773e06 (このIDを非表示/違反報告)
雪見(プロフ) - ひーにゃさん» リクエストありがとうございます！遅くなるかもしれませんが頑張って書いてみようと思います。イメージと違ったらごめんなさい(∩´〜`∩) (2019年7月16日 7時) (レス) id: d89ce00aa3 (このIDを非表示/違反報告)
ひーにゃ(プロフ) - 身長と慎重の続き見たいです‥‥。すんませんリクエストお願いします！ (2019年7月16日 6時) (レス) id: 98b1773e06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪見 | 作成日時：2018年12月23日 20時
