［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。 (ページ27)

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２６話ページ27

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｢頑張れよー！エース～～～！！｣

｢待ってろ！すぐに名を上げてやる！！｣

｢エース気を付けてねー！｣

皆で渡したオレンジ色のテンガロンハットを被って、エース君は手を振る

私は何も言わずにただ手を振った

目が合った時に笑ってくれたから、それで十分

空を見上げて、チョーカーの石を撫でる

サボ君、エース君が海に出たよ

私とレイはあと2年あるけど

必ず、海に出るから

待っててね____

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｢A！新聞見てこれ！ルフィも！！｣

｢んー？何だァ？｣

ルフィ君がレイから受け取った新聞を、ルフィ君の頭に乗っかりながら覗く

『お、エース君だ』

｢すげー！エースが名を上げた！！見ろよA！｣

『はいはい、見たよ』

すげーって連呼してるルフィ君を他所にレイの元へと行く

『もう少しだね』

｢そうだね～、遅いようで早いなぁ｣

相変わらずふわふわしてるなぁこの子は

『レイは海賊になるの？』

｢うーん、旅人かな！｣

『そっか！』

Aは？なんて聞かれる前に頭をわしゃわしゃと撫でて、特訓をしてるルフィ君の元へと向かった

もう暫くは、サボ君が唯一の人だからね

『ルフィ君、勝負しよっか』

｢おお？よっしゃー！Aがやる気になったぁ！｣

『いややる気にはなってない』

｢なってねェのか…｣

しょぼんとするなよ可愛いな←

『でも、体動かしたいから、誘われればやるよ』

そう言えば、子供みたいに喜ぶ姿に、変わってないなって思って嬉しくなった

｢おーいレイー！｣

｢はーい、準備はいい？｣

鉄パイプを木に立てかけて関節を鳴らし、いいよ、と答える

｢いくよ…始めっ！｣

｢ゴムゴムのぉ～ピストルっ！｣

幼い頃と同じ技でも、命中率や威力、スピードはあの頃の倍以上だ

躱せば、それを予測していたかのように、伸ばした方の手で私の後ろにある木を掴んだ

『お、考えたね』

その腕を縮め、体ごと突っ込んでくるルフィ君を上に飛んで避けた

木にぶつかっても一瞬で体制を整えてもう1度向かってくる腕を思いっ切り掴んで走る

瞬時に後ろに周り、武装色を纏って拳骨を喰らわせれば終了

｢1本！Aの勝ちっ！｣

｢痛てェ～～！！Aの拳骨何で痛てェんだ！？｣

『愛ある拳は防げないからね』

どやあ(真顔)

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