［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。 (ページ26)

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２５話ページ26

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喧嘩、修行を毎日して、狩りをして。

そんな楽しい毎日が過ぎるのはあっという間だった

『エースの国さん？』

｢ん？Aか、入れよ｣

どうした？と聞いてくるエース君の横に座る

『明日、だもんね』

｢まぁな！｣

『早い』

本当に、早かった

｢そうか？遅かったけどな｣

『エース君感覚おかしいでしょ』

絶対、と付け足せばデコピンされた

ほんと、

『性格丸くなったね』

｢それは俺も思う｣

『尖ってたもんね』

触れるもの皆壊すみたいな

｢悪かったな｣

うわ、自覚あったんじゃん

『私にもずっと警戒してたし。レイの事で殴られたし』

｢だから悪かったって！｣

本気で焦ってるエース君に笑みが零れた

『エース君』

｢んあ？｣

私の出した真剣な声に、用意をしてる手を止めて目を合わせてくれる

この目も、暫く見れないんだ

『生まれてきてくれて、ありがとう』

｢な、んだよ…急に…｣

エース君の瞳が揺れて、それでも目を逸らす事なく、待ってくれる

続きがあると分かってるから、そうしてくれてる

『私を受け入れてくれてありがとう。
あの時、怒ってくれてありがとう。

私の、兄になってくれて、ありがとう。』

精一杯の感謝を込めて

『大好きだよ、』

精一杯の笑顔で

『愛してる』

明日は皆が見送りに来るだろうから、言いたい事は今伝えなきゃダメだと思った、んだけど

｢ばーか、｣

ギュッと抱きしめられて、肩に頭を置かれた

服が濡れるから、泣いてるってわかるけど、強くありたいお兄ちゃんだから

優しい私は泣いてる？なんて聞かない

で、

『エース君泣いてらっしゃる？』

｢泣いてねェよバカか！！｣

うん、このやり取り久しぶりだな

直前から再現してあげたよ、あは(真顔)

『はいはい、』

バカかとか言いつつも私を抱きしめて離さないエース君の頭を撫でる

『シスコンだなぁ、エース君は』

｢あははは！誰のせいだよ！｣

笑いながら言われた言葉に私も自然と口角を上げた

『私とレイのせいだね』

｢当たりw まぁ俺はシスコンでブラコンだぜ？｣

『自分で言ってちゃ世話ないよね』

2人で笑いあって、その日の夜はそこで寝かせてもらった

次の日の朝にレイに怒られたのは言うまでもない

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