［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。 (ページ11)

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１０話ページ11

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外に飛び出そうとして腕を掴まれた

『離してよ』

ルフィ君

｢･･･嫌だ｣

『なに、なんなの』

涙目で私を見上げるルフィ君

用がないなら、もう放っておいてよ

｢絶対離さねェ！｣

あァもう、頭が痛いんだよ

ガンガン鳴って、ずっと鈍器で殴られてるんじゃないかって思うくらいに

｢A、｣

あ、サボ君が初めて名前で呼んだ

今更だけど

『離して』

｢ルフィ、ぜってェ離すな｣

サボ君はルフィ君にそう言って、私に近づいてきた

そして、ルフィ君に掴まれていない方の腕を握って、歩き始めた

ルフィ君も当然のようについてくる

エース君がついてきてるのは謎だけど

『ちょっと何なの』

着いたのは崖

下は海

そこで、私は抱きしめられた

『何』

｢泣けよ｣

･･･は？

『何言ってんの、』

｢お前、ずっと1人だったんだろ｣

･･･うるさい

｢誰かに頼る事も、しなかったんだろ｣

･･･違う

｢いや、頼る人を作らなかっただけか｣

･･･違う…！

｢全部受け止めてやるから、泣けよ｣

『･･･違う！！』

私は、

『わ、たしは…！』

私を、必要な人なんていないんだよ…！

『頼るって、何よ…心配って、何なの…！』

目の前にある服をギュッと握り締める

『大切だと思ったやつは！皆目の前から消えていった…！
私は、居ない方が良くて、それで、死んだ方がよくて、、！』

死ねよって何回も言われた

『レイちゃ、んは…！私に死ねって言った、奴に似てるから…！
だから怖い、、！周りから、愛されてて！あの子の一言で、私が変わって…！』

ただ黙って聞いてくれる3人

私はひたすらに抱きしめてくれてるサボ君に泣きついた

これでもかってくらいに泣いた

『全部、面倒なの…！生きるのも、死ぬのも…！
私って一体何…！？』

それでも、サボ君は私を離さなかった

それが嫌で、何故か心地よかった

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