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71話 ページ46

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そこからも陰湿なそれは続いた



書類ありえない量渡されたり、廊下で急に、服で隠れるお腹とか背中を殴られたり



何で反抗しないの?って言われたら、正直言って面倒だから



でも、流石に体が軋む



痛い、だけど仕方ない



「Aちゃん、大丈夫?」



コアラちゃんに顔を覗かれて驚きつつも返す



『っ、何が?』



「…ううん、ドラゴンさんが呼んでたよ」



『分かった』



流石に凄い量の書類なんて持ってサボの部屋に入ったら疑われるに決まってる

って事で最近はクロカの部屋でしている



「お嬢、傷の具合は?」



『帰ってきたら1回包帯巻き直してくんない?』



「御意にございます」



手を出すな、と命令してあるから、クロカは何もしない



それでも書類とかは手伝ってくれるから、頭を撫でてドラゴンさんの部屋へと足を進めた



『私です』



サボの俺です、って言う理由が分かった



それで伝わるからだ



「入れ」



ドアを開けて入れば、そこにはサボも居た



『お呼びですか?』



「あァ、任務に行ってもらいたい」



任務の内容は、武器密輸の可能性がある国で、証拠を見つけてくる事



「何かしらの原因で戦闘になった時はAが前線へ出てくれ」



『了解です』



「サボは島民に被害が及ばないように気を配れ」



「はい」



「この任務はサボとAに一任する、頼んだぞ」



『「はい!」』



2人で部屋を出て溜息をつく



「まだ緊張するか?」



『少しはする』



頑張ろうな!という言葉と共に背中を叩かれて、表しがたい激痛が全身に走った



『い"っ…ぁ、、』



思わず膝から崩れ落ちて、そのまま意識が飛んだ







______


___


体への痛みで目が覚めた



『っ!?』



体を起こそうとして走った激痛に顔を歪めつつも起き上がれば、横に違和感を感じた



そこではサボがベッドに突っ伏して寝ていて、何故か凄く嬉しくて



綺麗な金髪を撫でる



『ごめんね』



小さく呟いた時に、手を掴まれた



『っ、サボ?』



「この、バカ!!何で言わねェんだよ!」



『ご、め…』



「心配、しただろ…バカ…」



弱々しく言って、私を抱きしめるサボ



痛みで顔を歪めたけど、彼の温もりが心地よくてそれを求めた



『ごめん、ありがとう』



ぽんぽん、と背中を撫でてやれば抱き締める力が強くなった



本当に、サボは狡いんだから



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作者名: x他2人 | 作者ホームページ:http://Nano  
作成日時:2017年11月14日 1時

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