［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ3)

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２９話ページ3

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｢ラークスパー？聞いたことねェな｣

当たり前だよ

『まァ、そう名乗ったのは今が始めてだから』

｢何だそれ｣

『今日海に出たばっかりだし』

あ、もっと呆れ顔になった

やめなよ眉間にしわ寄せるの、おじいちゃんになるよ

『色んな人に立場関係なく接せるのはそれかなって考えた結果なんだけど、』

まァ別に、海賊でも良いけどね

｢ヘェ、まァ宣伝しといてやるよ。もののついでに｣

『優しいね、見た目によらず』

｢一言余計だ｣

ビシッとデコピンされておでこを抑える

エース君との会話を思い出した

ま、感傷に浸るタイプでも無いんだけど

メモ帳を取り出して電伝虫の番号を書いて渡す

『何かあったらどーぞこちらに。ラークスパーが駆けつけます』

ふざけた感じで言えば、呆れて笑いながらも受け取ってくれた

｢ところでよ｣

ドカァン____

後ろから数人が酒場に入ってくる

何で扉壊すかなァ…

｢おい、ありったけの酒を寄越しな｣

｢俺たちゃ海賊だぜェ？｣

こういう奴らが居るから海賊のイメージが悪くなるんだよな

チラッとゾロさんを見れば興味無さそうに飯を食べてた

ま、私も興味は無いんだけど

｢おう、そこの姉ちゃん｣

｢こっち来いよォ｣

わー可哀想、女の人は助けなきゃだなと思って振り返ると全員こっちを見てる

『え、私？』

｢そーだ、いい女だなァ？｣

マジかよ、目腐ってんじゃないの

隣にゾロさん居るのに何だこいつら

『そーゆーの間に合ってますんで』

｢硬ェこと言わずに飲もうぜ、えぇ？嬢ちゃん｣

『生理的に不快です。近付いてこないで下さい』

いやゾロさん笑ってないで助けろよ

助けなくてもいいけど振りくらいはしとけよ

｢てめェ調子乗ってっと痛い目合うぜ？｣

｢その綺麗なお顔に傷作りたくねェだろ？｣

肩に手を回してこめかみに銃口を当てられる

『ねェお兄さん達、私が嫌いなもの知ってる？』

｢あァ？｣

ゾロさんは何で助けないの、その腰の刀は飾りですか

『面倒事と、アンタらみたいなクズ野郎だよ』

頭に当てられた銃を、腕の関節を折って奪う

そしてそのまま持ってたやつの眉間に突き付けた

『私が弱いと思ったのなら見当違い。
そして私が引き金を引けないと思ってるのも見当違い

残念ながらこちとら悪童の兄妹弟やってたから慣れてんの

分かったら消えて』

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