［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ18)

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４３話ページ18

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｢どこに行く気だ…？｣

『クロカ、』

｢基地内の地図は頭に入っております｣

扉を開き、Aを外へと促すクロカの横を刀が通った

｢出すわけがねェだろォ？女を置いていくなら別だがなァ！｣

笑うメテオの目の前を、銃弾が通り過ぎた

『クロカが私を置いていく、では語弊があるな
こいつは私の執事だ。逆はあれどクロカは私を置いていかない』

続けざまに足元に2発打たれ、メテオは数歩下がる

｢左様でございます、メテオ様。我が主がお綺麗なのは承知しておりますが、それとこれとは話が別でございます｣

Aに持つように言われたナイフを投げる

それはメテオの顔の横を通り過ぎ、壁に刺さった

｢それでは、失礼致します｣

打って変わって柔らかく笑み、Aの後を追うクロカに、何かを思い出したかの様にAが振り返った

『お茶くらい出せポンコツ野郎』

じゃーね、と手をヒラヒラと振って歩いていく

2人が目指すのは外ではなく牢だ

『鍵は？』

｢ございますよ｣

『上出来』

んで？とAはまたも振り返る

『あんた誰』

｢お嬢…？｣

Aの見つめる先には扉

そこは資料室の扉だ

｢見聞色か？スゲェなお嬢ちゃん｣

出てきた男に、ゆっくりと得物に手をかけるクロカを、Aが制した

『私今から島の人解放しに行くの、あの…』

｢メテオ様｣

『そう、それ。倒すなら行けば？』

鍵を指でクルクルと回しながら言えばその男は意味深に笑った

｢俺が何者か分かってるって顔だな｣

『別に、興味無いし』

｢じゃ、遠慮せず行かせてもらうぜ｣

フイッと進行方向に向き直り、足を進める

この島の事に興味は無いし、あの男が何なのかにも興味はない

…嘘、あいつにだけは興味ある

でも、それも別に聞くまでじゃない

｢お嬢｣

クロカの声に足を止める

周りを見れば、海兵が群がっていた

｢貴様何者だ！一般人が基地内に入るなど何を考えている！｣

『情報屋ラークスパー、島民の解放をしに来た。邪魔しないで』

睨めば、一瞬怯んだものの雄叫びを上げて走ってくる

それに脅えもせずスタスタと歩く

｢危なっかしいにも程がありますよ、お嬢｣

私の目の前に来て剣を振りかざした海兵は、すぐに倒れた

『私が相手しなくても大丈夫と思っただけ』

死にそうになったら自分でどうにかできるし、と口を尖らすと呆れたように笑われた

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