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37話 ページ11

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「ぇ…?」



え、割と良い案じゃない?



『だから、この船に乗りなって』



「でも…」



オロオロと目をさ迷わせるクロカを顔を両手で包み、目を合わせる



『私は、情報屋。始めたばっかりで知られてない、ラークスパーって情報屋をしてるの。

名前はビトレイド・フィア・D・A。』



コツン、と額を合わせて笑顔を見せる



『知りたい事は全部教えてあげる。天竜人の紋章も消してあげる。


私に付いてきなさい、クロカ


たくさんの愛情を注いであげる』



クロカの瞳から涙が零れた



それを親指で拭って、顔を離し、頭を撫でる



「付いて、行きます…!A様…!」



『様とか要らないけど、』



涙が収まるまで、その綺麗な黒髪を撫でてやった



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「改めまして、名をクロカと申します

A嬢の執事として精一杯働かせていただきます」



宜しくお願いします、と片膝をついて綺麗な礼をするクロカ



硬っ苦しいよね



しかも執事って…



『まぁ、うん。よろしくね』



面倒だしいいや



『クロカ、紋章見せて』



少しだけ眉を顰めて、素直に出した



付けられたのは案の定背中らしい



『魔導石色。ホワイト、ロック』



背中のそれに杖を当てて魔力をこめる



次に離した時、それはもう忌々しい紋章では無くなっていた



『ん、終わり。クロカ、鏡見て』



「御意にございます」



そう言って鏡を見に行ったクロカは、目を見開いた



天竜人の紋章が消え、そこには青の炎を纏う夜叉鴉が美しく舞っているから



勿論、私がやった



「これ、は…お嬢が…?」



『そう。紋章を消してあげるって言ったから』



気に入った?と首を傾げれば、私の前に跪いて手の甲にキスをされた



「私は、今までこんなに幸せだった事がございません。
一生、お側でお使え致します」



『そんなに喜んでくれるんだ、ありがと。
じゃあとことん執事としてやってもらうからね』



「御意にございます。我が主。」



少しだけ、笑みが零れた



『じゃあ早速だけど、次の島行くよ。出来ればログポースが欲しいんだけど』



「舵を取って参ります。ログポースは島でお捜し致しましょう」



返事をして机に向かうと、要る物をメモに書き出していく



人が増えたから、ベッド要るよね



机は、使うのかな?服も買おう



人の物を買うのは、案外好きだったりする



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作者名: x他2人 | 作者ホームページ:http://Nano  
作成日時:2017年11月14日 1時

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