［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ8)

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３４話ページ8

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無事に海軍基地に着いて、大佐的な人から賞金を受け取った

あんな雑魚にしては割と高かった

『1900万って…』

いやほんとに高くない？

｢割と高ェな｣

海軍金余ってんのかよ

寄越せ←

｢では、今後ともご協力お願いします｣

大佐さん、まずその品定めみたいな目をやめようか

気持ち悪いよ

『ねぇ大佐さん、船って売ってるのかな』

｢売っていると思いますよ、ご案内致しましょうか？｣

『いや、いい』

下心丸見えの人に案内とかは頼まないです

つーかこの世界でも私モテんなおい

前の世界の事とか波瑠しか覚えてないけども

あとは、まぁ、嫌な事ばっかり

｢おい、A。ここじゃねェか？｣

『ぇ、あァ。ほんとだ』

ぐるぐると回った思考をやめようと頭を振った所で声をかけられた

ゾロさんとだと無言でも気にならない、なんとなく

『ちわーっす』

｢お？嬢ちゃん、旅人かい？｣

造船所っぽい場所に入ってみれば、おじさんが船を作ってた

『いや、情報屋。ラークスパーって名前広めといてくんない？』

案の定快く引き受けてくれた

皆優しいね、私と違って←

『でさ、2千万くらいあるんだけど』

｢2人なら、2千万あればちょいと小さくなるが足りると思うぜ｣

これとかどうだ？とカタログのある船を指さされる

青の装飾がついた綺麗な船

｢いいんじゃねェか？｣

ゾロさんもそう言ってるし、じゃあ

『これにする』

｢あいよ！じゃあ明日もっかい来てくれ！｣

はーい、と返事をして外に出る

宿探さなきゃだな面倒臭い、と思っているとゾロさんが立ち止まった

『…ゾロさん、船出しますか？』

｢あァ、そろそろ出る｣

何かを言いたそうに目線をさ迷わせてから、もう1度口を開いた

｢お前、一緒に来ねェか？｣

『行きません(即答)』

｢早ェよ｣

苦笑しつつ言う彼は私の答えが分かっていたらしい

｢ま、今度会ったら無理矢理連れてくがな｣

『うわぁ、やだ』

ククッと喉で笑い、片手を振って去っていく背中を見つめる

｢またな｣

その言葉に小さく返事をして

『会えるといいけど』

少しだけ口角が上がるのをそのままに、宿を探して歩き出した

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