３２話 ページ6
.
｢魔法、使い…｣
そそ、と不敵な笑みを見せると、何処か諦めたようにお兄さんは笑った
｢嬢ちゃん、この銃持ってってくれ｣
『ん、タダでいーの？』
｢あァ、久しぶりにいい目を見た｣
え、幼い頃死んだ目でしたけど
いい目になってるんですか
面白いな
『じゃあマグナムのお代だけ払うよ』
｢いやこいつもオマケでやるよ｣
『マジか』
めっちゃいい人
ホルスターまでくれたし
えっと、結局、マグナムを黒のレッグホルスターにつけて
蒼銃と紅銃は魔法で直しました
直してる原理的には、私専用の異次元があると思えばいいかな
はい、終わったしゾロさん
｢何だ？｣
そう、君だ
いやチゲぇよ
『え、何、心を読まないで下さい』
｢口に出てたっての｣
呆れたように笑われてムッとする
『まァいいや。お兄さんありがとね』
｢あァ、またおいで｣
じゃね、と手を振って店を出れば、ゾロさんにガン見されてた
『何』
｢いや、鉄パイプ持ってて銃も持ってると輩にしか見えねェな｣
『黙れ、ゾロさんの方がどこから見ても輩ですよ』
｢偶に口悪いよな、お前｣
『知りません』
で、私達を囲んでる君達は何
｢へへへ、嬢ちゃん、さっきはよくもやってくれたな｣
ごめんなさい存在を忘れてました
ふわぁ、と欠伸をすれば殺気が増す
『ねぇゾロさん、銃試したいから待ってて』
｢あァ？俺もやるっての｣
『じゃ、援護するから勝手に頑張れ。弾当たっても知らない』
｢ひでェな、おい｣
パッと脚のマグナムを取り出して1発放てば、戦闘が始まった
順に撃っていって戦闘不能にしていく
初めてにしてはまぁまぁじゃない
『ゾロさんしゃがめ』
｢はァ！？｣
バンッ___
｢あっぶねェな！｣
『死んでないからいーじゃん』
背中合わせに立ってからマグナムを仕舞う
『あと何人くらい？』
｢30弱｣
『あー面倒臭い』
ぱっと両手に魔銃を出し、構える
『レディー、』
ゴー、そう言うと同時にゾロさんが走り、私が魔力の弾をブッ放す
『ブルー、レッド、ロック』
その弾が当たった所は凍り、燃え、まぁ見るも無残な姿になってる
後ろからの殺気に思わずしゃがめば、私が元いた場所には刀
その刀の先では海賊さんが倒れてる
｢ヘェ、よく避けたな｣
『チッ、死ね』←
｢いや怖ェよ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥 x他2人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年11月14日 1時
