［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ32)

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５７話ページ32

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『私の秘密、教えたげるよ』

兄妹弟とゾロさん、クロカ…その他数人しか知らない

『おじいちゃんにも教えてない』

スルッと杖を出して軽く投げれば元の大きさに戻る

それをクルッと回し、センゴクさんの目の前に突き出した

『私、魔法使いなの』

不敵に笑ってやれば、誰もが息を飲んだのが分かった

『おじいちゃんと鍔迫り合い的な事やったよ』

骨折れたけど

まぁ、そんな事はどうでもいい

｢魔法使い、か…｣

『そ』

ヒョイ、とセンゴクさんの机にあった蜜柑を浮かせて自分の所へ持ってくる

そのまま空中で皮を剥いて、手に持った

ゴミはゴミ箱に捨てた、勿論魔法で

『こんなくだらない事しか出来ない訳じゃないけど』

蜜柑ウメェ

『こんな密室じゃ破壊すんなって方が無理だし』

｢では訓練場で、その魔法の力を見せて欲しい｣

『は？やだよ面倒臭い』

パチン、と指を鳴らせば窓が開く

『別に君らと敵対するの、私は構わないし。手配書も取り消さなくていいよ』

依頼が減るけど、まァ別に

『クザンさん、またデートしたきゃ仕事しようね？』

｢あららら、参ったな…｣

『おじいちゃんも、仕事しないともう2度と会わないよ』

｢ぶわっはっはっ！わしが会いに行くから問題なかろう！｣

カツン、ヒールの音を響かせて立ち上がり、杖を前に出す

『魔導石色。ブルー、ロック』

恨みはないけど、仕方ない

『じゃーね、皆。また会いに来るよ』

上から水の塊を落とし、窓から飛び立つ

『バイバイ』

ヒラッと手を振ってシャボンディまで飛んだ

それから海軍は、青キジが仕事をしている噂で持ちきりになったらしい

｢へへへ、｣

｢いい女だなァ、えぇ？｣

帰ってきて早々何だこれは

『どけよ』

今日は色んな大物に一気に会いすぎて困ってんだよ

つーかもう…嫌なんだよ、帰りたいんだよ

丁度杖持ってたし、割と人数多いし、ここ無法地帯だし

魔法でいっか

『魔導石色。グリーン、ロック』

緑は風と植物でできてる

1振りすれば風が起き、地面を足でノックするように叩けば、地面から植物が生える

全員を倒して風で飛ばし、また足を進める

途中で、女の子が絡まれてるのを見つけた

その絡んでる奴らの後ろで盛大に溜息をついてやれば、全員が振り返る

『女性相手に何人がかり』

あーでも、この女の人弱くないっぽいな…

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