［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ29)

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５４話ページ29

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『ねぇ、知ってる？Aちゃんは、面倒な事は嫌いなんだよ』

豆しばー

じゃねェよ

本当にめんどくさい

割と楽しんでたから余計に面倒くさく感じる

｢演舞のAだろう？｣

｢良い顔してんじゃねェか、ええ？｣

本当に嫌だ、気持ち悪い

『キモい、生理的に不快』

ベンチに座ったまま足を組んで欠伸をする

どーせ、そろそろ…あ、ほら

｢あららら、｣

帰ってきた

｢その子、俺の連れなんだよ…退いてくれるか｣

ヒーッて言って帰っていった

海賊狩りか何か知らないけど、私海賊じゃないし

『おかえり、青キジさん』

｢君は本当に適当だね｣

『貴方に言われるとか一生の恥』

｢そこまで｣

アイスうめぇ←

まぁ、

『ちょっとはカッコよかったよ』

へらっと笑ってお礼を言えば、変な声を上げてた

｢不意打ちはセコい…｣

『知らない。あ、1口食べる？』

ほら、とスプーンに乗せたアイスを差し出せばそのまま食べる

｢ほんとにデートみたいだね｣

『え、デートじゃないの』

｢え、あれ本気だったの｣

『別に何でもいいけど、ここで遊びたかっただけだから』

だからその顔やめろウザい

｢まぁでも、嬢ちゃん手が付けられてるみたいだしなァ｣

それ、と指さされたのはチョーカー

束縛って意味があるんだっけ？

最近知った

『これは…まァ、そーゆーんじゃないけど…』

撫でてから目を閉じる

あー…のアホは生きてると思うんだよなー

｢嬢ちゃん大丈夫？｣

『へ？』

｢いや、、｣

スルッと頬を撫でられて気付いた

『いつの間に…』

泣いてたんだ

｢悪いな、嫌な事思い出させちまったか？｣

『あー…嫌な事ではない』

ぐっと涙を拭って勢いよく立ち上がる

『そろそろ海軍本部戻らなきゃじゃないの？』

｢…あァ、そうだな。楽しかったから忘れてた｣

『じゃあこのまま逃げればよかった？』

｢俺が怒られるでしょうよ｣

手を繋いで歩くのはもう普通

グローブしてても伝わってくるこの人の冷たさは、能力のせいなんだろうけど

｢嬢ちゃん、それは誘ってるの？｣

『違ェよ、死ね』

頬にその手を当ててみれば手の時より冷たく感じた

『どーやったら温くなるかな』

｢あー…能力的に無理じゃない？｣

『えぇ…つまんな…』

｢面白味を求めないでよ｣

チッ←

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