５２話 ページ27
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｢レイ…｣
『や、だってそこに居るでしょ』
後ろの方を指させばひょこっと頭を出した
｢バレてた…｣
『当たり前』
｢おや、知り合いだったのか｣
ふーん…
『姉です、妹がお世話になってます』
｢A〜っ！会いたかったよー！｣
その割には隠れてたけどね、と言えば慌て始めた
相変わらず感情豊かだな
『私も会いたかったよアホ』
｢口悪くなってない！？｣
頭を撫でれば機嫌直るのも変わってない
『冥王さんに弟子にしてもらってるとか、そんなとこ？』
｢わ、そこまでバレてるの！？｣
『姉ですし』
｢私Aちゃん好きだわ｣
『ありがと、シャッキーさん。ならお代まけて』
そーゆー所は変わってない！と叫ぶレイ
いや君はうるさくなったね
｢レイ君も最初から強かったが、君も強いのだな…｣
『知んない』
｢A強いですよ！勝ったことありません！｣
いやそんな事ないだろ…そんな事あったわ…
私に勝てんのサボ君だけだったもんね
｢情報屋なりたいって教えてくんなかったもんねー、ラークスパーって見て直ぐ分かったよ！｣
『その為に言ったんだからね』
分かってなきゃブッ飛ばしてる
｢でも死んだ目に戻ってなくて良かったよ！｣
…姉をそんな風に思ってたのか
『戻してやろうか』
｢わーダメダメ！あの目で見られるの私嫌い！｣
本気で嫌がるレイに笑う
『相変わらずだね、レイ』
頭を撫でつつ笑いかければ、嬉しそうに抱き着いてきた
｢いい笑顔だね、君に似合っているよ｣
『シャンクスさん、この笑顔で落ちましたよ』
あいつが、とレイリーさんも笑い始めた
｢赤髪さん、私まで会ってないー！｣
『お礼まで済ませてきた、私優秀』
べー、と舌を出せば楽しそうに怒る
ま、こーゆーのも悪くないかなって思っちゃうんだけど
『そろそろ帰んないと、過保護な執事が心配すんだよね』
｢執事なんか作ったの！？｣
『いやなりたいって言ったから、面倒だしそのままにしてる』
｢本当に適当だねAは！｣
｢はははっ！また来なさい、君には是非会いたい！｣
｢私も、待ってるわね｣
『お代、どーぞ』
じゃね、と店を出て前の階段から飛び降りる
ちゃーんと、ぼったくられてきましたから
｢またねー！Aー！｣
『ん』
手を上げて振り返す
呼んだら駆けつけるからね
なーんて
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作者名：祥 x他2人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年11月14日 1時
