［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ13)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:143,809 hit

３８話ページ13

.

｢お嬢、お目覚めの時間にございます｣

遠くに聞こえる声

つか誰…あァ、クロカか

『寝てた、ごめんね』

｢いいえ、湯浴みを致しますか？｣

『ご飯は？』

｢ご用意してあります｣

『じゃ、先食べる』

｢御意にございます｣

机に置かれたご飯をいただきます、と言ってから食べる

あ、うん

『めっちゃ美味しい』

｢ありがたきお言葉です｣

本気でうめェわ

ヤバめ

｢お湯浴みの用意をして参ります、食後のデザートは何に致しましょう｣

『チョコ系』

｢御意にございます｣

風呂を沸かしに行ったクロカに、後で欲しい物聞こうと考えついた

燕尾服とか着るかな

絶対似合うな

武器って何使うかな

黙々と食べ続けつつも頭の中で色々考える

あ、食べ終わった

__コンコン

｢お嬢、湯浴みの用意が完了致しました｣

『うん、私も食べ終わった』

てか、絶対食べ終わったタイミング分かってたじゃん

凄いなクロカ

ガチャ、という音と共に入ってきてお皿をお盆に乗せていく

『じゃ、入ってくる』

｢御意にございます｣

片手にお盆を持ったまま扉を開けてくれた

何か、こーゆーの初めてだからむず痒い

お風呂に浸かって思った事

湯加減完璧かよ！！

めっちゃ気持ちいいんだけど

『ふぅ…』

風呂割とでかいな、と思いながら髪、体をササッと洗って外に出る

あ、タオル持ってくんの忘れてた…のに、ある

クロカ優秀だな、ほんとに

部屋着用に買った黒のビキニに、赤パーカーを羽織り、黒の短パンとブーツを履いて外に出る

キッチンから甘い香りがして、そこに向かった

『あがったよ』

｢おかえりなさいませ、お湯加減如何でしたでしょう｣

『完璧』

｢有り難きお言葉でございます｣

何作ってんの、とキッチンをカウンター越しに覗けば美味しそうなおやつが見えた

｢デザートはどこにお持ちしましょう｣

『甲板で食べたい』

｢御意にございます｣

よろしく、と言って甲板に向かう

いい天気だな

ぽぽん、と直していたテーブルと椅子を出して座る

｢簡素なものになりました、申し訳ございません｣

『んーん、大丈夫』

運ばれてきたのはマシュマロにチョコを絡めてカカオニブを撒いたもの

私こんなん買ってたっけ

『美味しい』

｢有り難きお言葉にございます｣

もぐもぐしつつ海を眺める、暫くすると島が見えてきた

.