＃３８ ページ41
.
｢俺はその辺見てるぞ｣
『わ、かった』
一瞬の出来事すぎて起きた事を理解するのに暫くかかった
赤いであろう顔を隠す為にそっぽを向いて、さっさと武器屋に歩く
後ろから笑い声がしたのは気にしない
『こんにちはー』
｢らっしゃい｣
扉を潜って店に入り挨拶をすれば、無愛想な店主さんらしきお爺さんの声
『銃が欲しいの』
｢…ちょっと待ってな｣
そう言って裏へと行ってしまったお爺さんを取り敢えず待つ
暇潰しにと眺めた店内は、沢山の武器で溢れかえっており、どれも手入れが行き届いているようだった
｢自分で手に持って確かめな｣
ゴト、と置かれる数種類の中から、特に目を奪われた黒に白い装飾の入った銃を持つ
『っ!?』
途端に腕全体に走った激痛に、思わず手を離した
何今の、と思っていれば、その銃と丁度対になっている銃を見つけた
痛みに耐えて無理矢理2丁とも手に持つ
グッと力を込めれば、白い装飾の部分が赤に変わり、痛みが引いた
｢ククッ、嬢ちゃん。金は要らねェ、持ってきな｣
『え！？』
聞く耳持たず、というようにご丁寧にホルダーまで押し付けられて店から追い出される
取り敢えず両足に付けてみる
ズキン、と左胸が痛んだ気がして覗けば、花弁の多いバラの様なものが刻まれていた
消えない傷なんて女の子には重いのよー、なんて思いながらサンジを探しつつ町を歩く
『あれ、サンジとウソップ……何持ってるわけ』
見つけたはいいものの、二人がかりでとてつもなく大きな魚を持っていてパチパチと目を瞬かせた
｢おお、レイス。エレファント・ホンマグロっつーらしい｣
『え、あァ、そうなの』
名前を聞いてるんじゃないわよ、という言葉を飲み込む
重い方を態々持たされているウソップに同情の目を向けた
『食材、持つわよ？』
｢いや、お前も一応レディだからな。こーゆーのは男に持たせとけばいいんだよ｣
『一応って何よ、れっきとした女なんだからね！』
ね？とウソップを向けば、俺に振るな、と言われてしまった
取り敢えずスイーツ用の食材だけは奪い取り、2人について歩く
｢｢｢お/あ/ん｣｣｣
交差点でルフィ以外と合流した
ゾロの腰の刀は1本から3本に増えていて、ナミは背中に大きな袋を背負っている
｢で？あいつ(・・・)は？｣
死刑台を見ると言っていたのを思い出してその方向を見れば、ありえない物が目に入った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
