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#24 ページ25

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外に出て、既に船に乗ってるルフィの方へと足を進める



両脇に並んでいるコック達を見回せば、突然数人が前に出てきた



「レイス、好きだ!」

「俺の方が!」

「俺だって!」



口々に言い出すのを見て笑う



『ありがと。あたしも好きよ、皆の事』



「上手く躱すなー…」



「あいつナンパとかされてたろ、店で」



そんなパティとカルネの会話を無視して、上に居るゼフさんを見上げる



『いってきます、お父さん?』



「2度と帰ってくるんじゃねェぞ」



『嫌よ。意地でも帰ってくるわ』



「生意気言いやがってバカ娘が」



ニッ、と口角を上げたゼフさんに手を振ってトン、と船に降り立つ



「サンジは?」



『直ぐ来るわよ』



そう言えば出てきたサンジは、船の前までスタスタと歩いてきて行こう、と声をかけた



「おい、サンジ」



船を出そうとするサンジに、ゼフさんが話しかける



「カゼ引くなよ」



それに目を伏せ、口元に笑みを浮かべた



「オーナーゼフ!!!

……長い間!!!クソお世話になりました!!!
この御恩は一生…!!!忘れません!!!!」



寂しいぞー!と泣きながら叫びだす皆に、クルッと回って船内に足を向ける



「レイスーっ!好きだぜーっ!」



「ざびじいぞーっ!レイスーっ!」



『っ、』



唇を噛み締めて涙を耐える



「レイス、自由になってこい」



『っ、ぁ…』



ゼフさんの声に、幼少期の記憶が頭の中を駆け巡って、頬に涙が伝った



自由なんて縁のないものだと思ってた



『あーもう!!皆大好きっ!!!』



「俺も好きだよ畜生ォオ!」



ゼフさんに泣きながらも精一杯笑って見せた



「また会おうぜ!!!!クソ野郎ども!!!!」



「行くぞ!!!出航!!!」



ルフィの掛け声で進む舩から、大きく手を振る



『泣くなんて珍しい…変な顔』



「お前もな」



サンジと顔を見合わせ、笑い合った



これは私が自由になるために始めた旅の物語

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(プロフ) - こねこさん» わぁぁ!ありがとうございます(*´ω`人)頑張りますねっ! (2018年1月10日 6時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…!更新頑張ってくださいね!応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作者ホームページ:http://Nano  
作成日時:2017年12月27日 4時

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