＃２２ ページ23
.
『…ん、………レストランは!?い"っ…たァ……』
勢いよく起き上がったはいいけど、折れたアバラが痛くてまたベッドに逆戻り
｢レストランは無事だ｣
『あ、サンジ。おはよう』
足に巻かれたでっかい絆創膏を見て首を捻る
こんな所怪我した覚えない
｢お前それなりにボロボロだったんだぞ｣
『そうなの？てか包帯は？』
｢切らしてんだ｣
ふーん、と言って絆創膏を外す
放置してれば治るし
『あ、そうだ。あたしルフィ君についてく』
｢そうか…ってはァ!?｣
『で、その前にサンジに言っとこうと思って』
｢いや、は？｣
『好きだよ』
ポカン、とあほ面してるサンジにデコピンをかましてベッドから降りる
ルフィ君の所に行こうと足を踏み出せば、腕が後ろに引かれた
背中にサンジが当たって、首を捻って後ろを向けば視界いっぱいにサンジの顔
唇に触れた感触に目を見開き、離されると同時にカクン、と崩れ落ちた
『な、ぇ、ぁ、え？』
｢あほ面｣
『いや…は？何、やって…』
｢何って、キスだろ｣
そう言い放ったサンジに、顔に熱が溜まるのが分かる
俯いて腹パンをお見舞した
『何で、』
｢何でって……｣
『いや、いい』
軽く押してルフィ君が居るであろう部屋に駆ける
サンジはどうせ、他の子にもしてるんだから、さっきのキスに意味なんてないんだから
心臓が鳴り止まなくて、耳の横にあるみたいにガンガンと鳴る
｢帽子っ!!!｣
『ぅひゃぁっ！』
唐突に起き上がったルフィ君に驚いて椅子から転げ落ちる
｢あ、あった帽子。何やってんだお前｣
『あんたのせいよ！…じゃなくて、ルフィ君。あたしも連れてって？』
｢え！？いいのか！？｣
『君に命を預けてもいいかなって、思ったから』
トン、とルフィ君の心臓を指差してニッコリ笑う
『よろしく、船長』
｢おう！｣
スクッと立ち上がってサンジが来る前に去る
デザートを作るために、２階の定員食堂で先に飯を食べた
『今日誰？』
｢極道コンビだと｣
『どうりで…』
｢どういう意味だそりゃァ!!｣
パティとカルネだ、大した味しないと思ったらそーゆー事か
食べ終わって、他の奴らが食べ始めた段階で厨房へ入る
フルーツタルトを作っていれば、食堂から怒鳴り声が聞こえてきた
まァ、いつもの事だし気にしないでおこう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
