猫奮闘記２７ ページ29
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｢っはー、それで家出してきたってわけか｣
『…いえで、ちがう』
｢はいはい、お前は可愛いなァ｣
ポンポン、と宥めるように頭を撫でられ、少しむくれる
ナースさんにかけられた眼鏡を外して手で弄ぶ
頬に冷たいものが流れて、慌てて下を向いた
｢…スー、1人で溜め込むのはよせ｣
体が傾いて、暖かいものに包まれる
俺は別に、溜め込んだつもりは無いけど
でも、そう言われたのが何故かどうしようもなく嬉しくて、目の前の服にしがみついた
『おれ、が…っ、わるい、かなぁ…っ』
｢そう思えねェから逃げてきたんだろう？｣
『けど…っ』
髪を梳かれる感覚がして、赤髪さんの胸に擦り寄る
｢スー、お前俺の船に来ねェか？｣
『……やだ、』
｢だぁっはっは！だとよマルコ！｣
『っえ、』
｢当たり前だよい。そいつは俺の…俺らの妹だ｣
聞き覚えのある声に顔だけで振り向けば、視界に見知ったパインが見えて
『まるこにぃ…っなんで、』
｢探したよい、スー｣
額に薄らと汗を浮かべたマルコ兄に、赤髪さんの服を掴んでいる手に力を込めれば、それが分かったのか眉を寄せた
｢スー、帰るぞ｣
『…や、』
｢…エースが、心配してるよい｣
その言葉に自然と下げていた視線を上げる
『えーす、』
｢よい、俺のせいだっつってどうにかして自分で探しに行こうとしてた｣
『…かえる』
｢早く行くよい｣
立ち上がって、不死鳥になったマルコ兄に近寄る
乗る前に振り返って、赤髪さんに頭を下げた
『めいわく、ごめん、』
｢いいや、迷惑じゃなかったさ。スーに会えたんだからな。
だが、…次は遊びに来い｣
『うん、またね』
優しく笑ってくれる赤髪さんに笑顔を返してマルコ兄に乗る
｢おいマルコ｣
その声に飛び立とうとしたマルコ兄が止まる
｢二度とスーを泣かすなよ｣
｢…言われなくても｣
次は本当に飛び立って、赤髪さんの船が見えなくなるまでその方を見続けた
(やだって…やだって…！)
(…お頭、そろそろしつこいぞ)
(うるせェ！俺は諦めねェからな！)
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草団子 - 少し違和感を感じたのでコメントさせていただきます。スペード海賊団の副船長って、デュースだったと思います！事実上はそうなっていたと思いますよ。あと、コックはいないですし航海士はミハールが勤めていたと思います！指摘ばかりですみません！内容は面白いです！ (2022年3月27日 14時) (
レス) @page12 id: fdfc39bf59 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 更新頑張ってください!!!! (2018年4月21日 16時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 雪にゃんこさん» 了解です！内容の希望ありましたらどうぞ！ (2018年2月24日 17時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
雪にゃんこ - ルフィ（麦わらの一味）と絡ませてほしいんですが、大丈夫ですか？更新楽しみにしています(^_^ (2018年2月24日 15時) (レス) id: 9d6418c99f (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 摩可さん» いえいえ大歓迎ですよっ！ヤバいです！早くそこまで進めたくてウズウズします…!!絶対書くのでご安心を！ご期待に添えるよう頑張りますね！ (2018年1月15日 3時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月31日 19時
