［○○○］吸血鬼とは色情狂です？ (ページ7)

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たぶんページ7

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朝から横で凄い落ち込んでるエースに苦笑いを零すハル

サボと張るほどエースは上手かったらしいし、何で？と首をかしげていれば、エースが急に肩を掴んだ

｢悪かった！｣

『へ？』

｢いや、勢いに任せてやっちまって…その、好きでもない男にこーゆー事されんのって嫌だろ…？｣

あァ、何かと思えばそんな事か、と思ってハルは笑みを漏らす

その様子にエースは目を瞬かせた

『流石に嫌いな男にあんなことさせませんよぉ？…私は病気なのでぇ…触られない方が嫌ですぅ』

｢病気って…｣

何だ？と聞こうとした所でハルは直ぐに服を着て部屋から出ていった

それをぼーっと眺めてから慌ててエースも後を追った

『おはよぉございますですぅ』

｢サッチー！飯ー!!｣

2人仲良く食堂に入った所で、その場に居た全員が動きを止めた

それを見て不思議そうに首を捻りつつエースは飯をせがむ

｢お、おう…お前ら付き合ってんのか？｣

｢ぶっ！｣

唐突なサッチからの質問にエースが口に入れた飯を吹くも、ハルはクスクスと笑みを零すだけ

『そう見えますぅ？』

｢おいハル！｣

そこで、エースがふと赤い顔を真剣な顔へと直した

｢ハル、飯食わねェのか？｣

『吸血鬼の主食は血ですよぉ？それ以外は代用品である赤ワインか生肉しか食しませぇん』

｢ふーん｣

ムシャムシャと食べていた物を飲み込み、エースはよし、と呟いて横に座っているハルに向かい合った

｢飲んでいいぞ、血｣

『いいんですぅ？』

パァァっと花が咲く程に顔を明るくさせたハルに、エースは顔を手で抑える

赤くなった耳が覗いているが、ハルはいただきますと言って直ぐ首に噛み付いた

致死量にならない程度でやめて、ぷはっと声を漏らす

『んふふ、美味しかったですぅ』

口端から垂れる血を舌で舐めとって前髪をかきあげたハルは、ニコニコと笑っている

｢ハルちゃん、｣

『はいですぅ』

サッチに呼ばれてその方向を見れば、いつの間に取ってきたのか赤ワインを手にしている

｢これ、飲めるか？｣

『くれるんですかぁ？ありがとうございますぅ』

置かれたグラスに少量注いでゆっくりと味わう

｢エースの血って美味いのか？｣

苦笑いをしながら聞いてくるサッチに、ハルはふわりと笑った

『はいとってもですぅ、多分今までの中で一二を争いますよぉ？』

勿論サボの事である

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