９話 ページ10
.
日のあるうちに着けたのは良かったかもしれない
人気の無い所に降り立って適当に服を買う
ジーンズに白のTシャツ、上から革ジャンを羽織る
帽子は腰に引っかけて、髪はアメピンを留め直した
黒のショートブーツを履き、口に棒飴を含む
『さて…』
グローブを付けながら、コツコツと音を鳴らしてカジノへと入る
全員の視線が私に集まったのが分かるけど、相手してる暇はない
迷わずVIPと書かれた扉に向かう
｢お待ち下さいお客様｣
｢どこへ向かわれる気ですか？｣
掴まれかけた腕をパンッと音を出して叩き、睨みつける
『クロコダイルの客だけど』
｢た、大変失礼致しました…！｣
そそくさと去っていく男を無視して扉に手をかけた
｢クハハ…久しぶりじゃねェか、A｣
『くだらない話は要らない』
長い階段を降りつつ話す
｢客が来ると伝えておいた、簡単に入れただろう？｣
『私に触れようとしてくる男が居た』
｢そうか…そいつには、キツく言っておこう｣
目の前に立てば、腕を引かれて膝に座らされる
｢いつぶりだ｣
『2年』
｢クハハハ！まさか革命軍に入るとはな｣
私がまだ情報屋の頃に、依頼と言われて来た事がある
まァ、当然の如く言われた"俺の女になれ"発言には驚きを通り越して呆れたけど
『私の部下、返して』
｢クハハ…相変わらずいい女だ、A。あァ、望み通り返してやるさ。俺が用があるのはお前だからな｣
ガチャン__
鎖の音にその方向を見れば、探していた部下達の姿
そして
『お前は…』
｢ふふっ、知られているのね。光栄だわ｣
革命の灯
そう呼ばれていて、ドラゴンさんの探している人物
ニコ・ロビン
｢総監…！｣
｢申し訳ありません…！｣
『…別に』
新入りだし、期待はしていなかった
チラッと見てからクロコダイルを押して離れ、目を合わせる
『どうすればいい』
｢簡単な話だ。俺はお前に惚れてる、そうだろう？｣
知らねェよ。って言いたい、凄く
『…お前のモノになればいいと』
｢物分りがいいな｣
『残念だけど、私には心臓を捧げたい人物がもう居る』
｢あァ、知ってるさ｣
前もそう言われたからな、と私の手を取りそれを口に近付ける
｢クハハハ！そう怖い顔をするな、明日まで待て｣
『部下の命を奪わないのならば、そうしよう』
正直、どうでもいいけれど
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音海 永愛(プロフ) - すっごく面白いです。頑張ってください！ (2018年9月5日 13時) (
レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 全部面白くって飽きませんんん！！いや私も好きすぎますね、応援してます！ (2018年7月16日 10時) (レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - みかんさん» んんん！？ぜぜぜ…！？んん！？(言葉にならない)嬉しい通り越して愛しいんですけど、え、好き。頑張ります！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - いやもうめっちゃ似てます笑笑実はしょうさんの作品ほぼ全部見てたりしますね！笑こっちの続きも楽しみにしてます！！ (2018年7月14日 8時) (レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - みかんさん» やめて！主ちゃんと一緒にしないで！(失礼)はい。えっと、えっと、ありがとうございます！なんかもう、もう、ね！(語彙力)この小説の主ちゃんは気に入ってるので嬉しいです！笑これからもよろしくお願いしますね！更新頑張ります！他の作品も読んでね！(露骨な宣伝) (2018年7月13日 16時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月6日 19時
