年越し番外 ページ42
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｢よし、準備はいいか？｣
『完璧に決まってるじゃないですか』
｢相変わらずだなぁ、Aちゃんはー｣
隣でふざけてるサッチさんの足を踏みつける
声にならない声を発して悶絶し始めた
今現在年越し五分前だ
案の定皆でわいわい騒いで、エース君もいい感じに酔っている
が、1月1日はそのエース君の誕生日なのだ
聞いても教えてくれねェ、と言って私に頼ってきたサッチさんにそれを伝えれば、やっぱり祝う事になった
私はエース君の誕生日をパーティとして祝った事なんて無い
その日1日優しくしてあげるとか、飯の量増やすとか、我が儘聞いてあげるとか
その程度の事を何も言わずにその日だけやってた
もちろんルフィ君やサボ君、レイだって同じで、言葉でおめでとうなんて1度も言ったことがない
だから多分、エース君は私が誕生日を知ってるなんて思ってない
そこは別に構わない
何故かプレゼントなんて用意してないしあげたこともないのに、サッチさんやらハルタさんやらに期待されているのだ
そもそも期待するのは誕生日の本人であって、その他の人が期待したって無駄だと思うけど
｢Aちゃん？考え事？｣
『…ウゼェです』
｢酷いっ！｣
サッチさんはエース君にケーキを焼いたらしい
サプライズの準備とか色々して
人の為に何かをする、なんて一生しないと思ってたけど、兄弟妹の為なら偶にはやってあげてもいいかもしれない
｢新年まであと10秒だぁー！｣
誰かが叫んだと同時にカウントダウンが始まった
エース君もそこで一緒に騒いでいて、私に気づいてこっち来い、と手招きしてきた
1歩1歩ゆっくりと近付けば、自然と私とエース君を囲むように皆が円になった
ゼロ____その声と共に私はパチン、と指を鳴らしてエース君に抱きつく
周りでは私が用意した色とりどりの花火が上がって
『生まれてきてくれてありがとう』
そう耳元で言ってから頬にキスを落とした
何が起こってるか分からない、といった風なエース君にクスリ、と笑ってせーのっ！と声を張り上げた
『｢｢｢誕生日おめでとう！エース！！｣｣｣』
『君が居たから私は今ここに居る。…大好き。』
ふわりと笑えば、エース君はテンガロンハットを下げて私の顔を肩に付けるように抱きしめた
後頭部と背中に回された手が小さく震えていて、背中をぽん、と撫でてあげた
小さく呟かれたありがとうに微笑んで
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音海 永愛(プロフ) - すっごく面白いです。頑張ってください！ (2018年9月5日 13時) (
レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 全部面白くって飽きませんんん！！いや私も好きすぎますね、応援してます！ (2018年7月16日 10時) (レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - みかんさん» んんん！？ぜぜぜ…！？んん！？(言葉にならない)嬉しい通り越して愛しいんですけど、え、好き。頑張ります！ (2018年7月15日 16時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - いやもうめっちゃ似てます笑笑実はしょうさんの作品ほぼ全部見てたりしますね！笑こっちの続きも楽しみにしてます！！ (2018年7月14日 8時) (レス) id: 3dab1a0015 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - みかんさん» やめて！主ちゃんと一緒にしないで！(失礼)はい。えっと、えっと、ありがとうございます！なんかもう、もう、ね！(語彙力)この小説の主ちゃんは気に入ってるので嬉しいです！笑これからもよろしくお願いしますね！更新頑張ります！他の作品も読んでね！(露骨な宣伝) (2018年7月13日 16時) (レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月6日 19時
