［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-3-

１０９話 ページ39

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『バルさん、目を医者に見せたいんだけど』



｢んん？あァ、イイヤツ紹介してやるよ｣



サボと別れて2週間と少し



腕は付いたし、傷も癒えた



ただ、手術が終わってもリハビリに必死こいてたから医者に見せるなんてしていない



偶に私が寝てる内に勝手に手術されたらしいけど



あ、バルさんってのは機械鎧を付けてくれた人



『大通り真っ直ぐ行って3本目の路地を曲がってすぐ右手にある家』



｢お？Aちゃん腕ついたのか！｣



『その言い方やめて、ドリューさん』



この町の人とも随分仲良くなった



『ちわーっす』



｢はいはい、ってあれ？バルん所のお嬢ちゃん｣



『A。目、診て欲しい』



なるほど、と言って奥の部屋に入れてくれた



お医者さんの名前はアテナっていうらしい



｢嬢ちゃん、辛い事言うかもだが…｣



『治んない？』



｢そうだ、治らない｣



『あ、そう』



｢軽いな！？｣



別に、治らないならそれで、他の使い道がある



『アテナさん、今から見る事は秘密にしといて』



杖を出し、閉じた左目にあてがう



『同化(アシミレイ)』



パチッと左目を開ければ、中に入った



…上手くいくとは思ってなかった



｢嬢ちゃん、君は一体…｣



『内緒ね』



コクコクと頷かれ、目に包帯を巻き直して外に出る



さて、そろそろ帰らないとな



私の家に



『…と思ったのが数分前』



｢あらら、そんな嫌そうな顔しないでよ｣



はぁ、と溜息をついて頭を抑える



『革命軍の最高戦力兼総監督、演舞のAに何の御用です？

海軍本部大将、青キジさん』



｢随分他人行儀じゃないの、今日は非番だからクザンだよ｣



『あ、そう。私も今休暇中…で、デートは？』



｢誘ってもいい？｣



『どーぞ』



連れてこられた店でチュー、とジュースを飲む



ケーキ美味い



｢色々と聞きたい事はあるんだけど｣



『だろうね』



｢まず、腕どうしたの？｣



ビキニに短パンで歩いてたらそりゃそうなるわ



『私の事大好きな肉食動物に噛み付かれて使い物にならなくなった』



｢お、おう…まァいいや。次、探し人は見つかったの？｣



『見つかったから組織に居るんだけど』



見つけたらその人から2度と離れない的な事言わなかったっけ



いや言ったな



｢あー…そういやそんな事言ってたな

じゃあ、目は？｣



『腕と同じ』



全部弥那のせいって、笑えるよね



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