じゅーご ページ18
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おはようございます。
朝ですよ。
何故かお兄ちゃんが私の部屋で一緒に寝ています。
それだけでも充分驚きなのに私に抱きついて寝てるからもっと驚き。
『おーい、おにーちゃん?』
抱きつかれてるから起きれない。
一回転してお兄ちゃんの方を向き話しかける。
『全然起きない…』
暫く頑張るも起きる気配が一切ない。
諦めて顔をまじまじと見つめる。
長いまつ毛も含め、整った顔。
ふわふわとした髪に触れる。
この人の何が好きか、と問われれば間違いなく全部と答えるなーって考えつつ私を強く抱きしめていた手を無理矢理取る。
『お兄ちゃんの手って好きだなぁ…』
少し骨ばっていて男の人なのに綺麗な手。
適度に浮かぶ血管も好きで、私って手フェチなのか、と一人で納得。
こんだけやっても起きないお兄ちゃんに呆れつつ安心する。
『もーちょっと、触りたい、な…』
自分から離れたは良いものの無くなった暖かさが少し寂しくて。
前髪を手で押し上げて額にキスを落とす。
慣れないことをしたからか、熱くなる顔を抑え、耳元で囁く。
『キヨ………さん、好きだよ』
途端反転する視界に驚きつつも一応何が起こったかは理解していて。
『お兄ちゃん、いつから起きてたの、バカ…』
キ「ん?Aが起きる前から」
ニヤニヤとした意地悪な顔で言われる。
そんな顔も好きだなぁ、なんて。
『起きてるなら、言ってよ…』
自分でも分かるくらいに熱くなる頬にお兄ちゃんの手が優しく触れる。
まるでワレモノでも扱う様なその手に嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちがごっちゃになる。
キ「可愛かった。」
目を逸らしながらありがと、と言うと額への感触。
それがお兄ちゃんの唇だと理解するのにそんなに時間はかからなくて。
キ「あと、俺も好き。大好きだ。」
打って変わった優しい顔で言うお兄ちゃん。
私も、大好きだよ。
そんな言葉は、お兄ちゃんの唇で遮られ、宙に消えた。
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作者名:祥 | 作者ホームページ:http://Nano
作成日時:2017年6月6日 17時