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はーち ページ11
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フジくんに諭されて向かった場所は自分の家。
レトさんにメッセージを入れたから多分そろそろ帰ってくる。
もう
自分の気持ちを
受け入れたんだ。
『……会いたい、なぁ…』
｢誰に？｣
ふいに後ろからする声。
私の、大好きな人の声。
『おかえり、、お兄ちゃん』
キ｢ん、ただいま｣
そう言って歯を見せて笑うお兄ちゃん。
あぁ、やっぱり。
『ねぇ、お兄ちゃん。』
眩しいくらいに
『私ね』
キ｢ストップ｣
突然目の前に出された手。
その言葉と行動の意図が分からなくて首を傾げる。
キ｢俺さ、Aの事、やっぱ好きだわ｣
その言葉にビックリして目を見開く。
知っていても、分かっていても、やっぱり。
キ｢何度も、消そうと思った。でも1度受け入れたら、もう。消せなくなった。｣
嬉しいな…
キ｢兄妹だけど、でも、好きだ。｣
『うん。』
涙が
『うん…』
溢れて
『私も』
止まらない。
『好きだよ。』
泣きながら笑って言った瞬間。
私の口は塞がれた。
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年6月6日 17時
