Episode IV ページ6
『えーと…。改めて、はじめまして。バチカン市国…です』
イタリアが席を用意してくれたため、そこに座れば、改めてもう1度自己紹介をする。
「さっき、イタリアの中のローマの中にありますから、って言ってたあるな？あれ、どういう意味あるか？」
『あれですか。言葉のままですよ』
中国さんが先程私が言った言葉をバックアップして、質問してくる。
まぁ答えは決まってるけど
「言葉のまま…？」
まだよく分からないのか、首をかしげながら言っている中国さん。
『つまり…。私は、バチカン市国、名前の通りです。イタリアの首都ローマに位置する、市国、なんですよ』
「つまり…。市が国になったってこと？」
フランス…まぁ変態が、珍しくそう行ってくる。
『そうですね。はい』
「そういえば、俺もそこら辺よく分からないんだぞー…。なんで市が国になったんだ？」
『んー…。話すとすごく長くなっちゃうんだよね』
あとアメリカ。人が話してる時くらいバーガー食うのやめろや
「でも、アメリカは面識あるんでしょ？」
知らない、と言っているアメリカに不思議そうにフランスが言う。
『あ、アメリカと関わりはあるけど、あれはうちの教皇がアメリカに演説しに行っただけで…』
「そうなんだぞー！」
「へぇ…」
フランスの質問に答えれば、アメリ力かそれに同意し、フランスは興味深そうに頷く。
『…頑張って短くしてみると、古代はバチカンは人の住む地ではない…つまり、聖なる地、ともいう場所だったんですよね。でも、やがてローマ司教が住むようになるんです。そこからあーだこーだーして…。ラテラノ条約で、教皇庁が教皇領の権利を放棄する代わりに、バチカンは独立国家、バチカン市国として認められたんです』
自分なりにうちの歴史を伝えようとしたが、めんどくさくなってあーだこーだで纏めてしまった
「うう…。難しい言葉がたくさんなんだぞ…」
待ってアメリカ。どこが難しかったの？
教皇庁？教皇領？なの？
「まぁ…。国の歴史もわかったところで…。会議を始めましょうか」
「日本が司会するんじゃないんだぞー！司会は俺がやるんだぞ！」
「はいはい…」
もはや日本、呆れてるね
まぁそんなこんなで、世界会議が始まったのである
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作者名：ぺぱ | 作成日時：2017年11月13日 0時
