“市“国は世界会議に出るそうで。【ＡＰヘタリア】 (ページ4)

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Episode Ⅱ ページ4

『あー…。えっとー…。』

「バチカンンンンンン！」

『ぐふぁっ』

バチカン、と呼ばれ、くるんが特徴的な男に飛びつかれた彼女は、思わず呻き声を上げてぐらつく。

しかしなんとか踏みとどまり、足を踏ん張って倒れないようにする。

『…イタリア』

飛び付いてきた相手の背中に片腕だけ回し、そう呼ぶ彼女

「バチカンだったんだねー！日本から聞いてたけど、名前は言ってもらえなかったからびっくりしたよー！」

『はいはい…』

「イタリア君…。そろそろ離してあげましょう？ほら、皆さんにも紹介しないといけないので」

「ヴェー…。仕方ないなぁ」

彼女の声と、呆れ気味な男の声に渋々、と言った声で了承を取れば、大人しく席につくイタリア。

『えーと…。じゃあ改めまして…。はじめまして。バチカン市国です』

［バチカン市国］

あまり知らない人も多いんじゃないだろうか？
それもそのはず。

バチカン市国はイタリアの首都、ローマの中にある国だからだ。

おかしいと思った人もいるはず。
だが、本当のことである。
国土面積は0.44ｋｍ２。国際連盟加盟国を除けば世界最小である。

しかし、このバチカン市国、結構凄いところなのである。

存在自体が世界文化遺産とされるほど、神聖な地なのだ。
バチカンの代表的な建造物と言えば、やはりサン・ピエトロ大聖堂だろう。
この聖堂はペトロの墓の上に建てられたとされ、ラファエロ・サンティ、ミケランジェロが建築家になり作られた。

さらにラファエロとその弟子らによるラファエロの間があることで有名なバチカン宮殿。

他にもいくつか有名なものがあるが、今日はこの辺で。

さらにバチカン市民はほとんどがカトリックの修道者である。

「バチカン市国か…。」

先程自己紹介をすませれば、イタリアの隣にいる厳つい男が呟く

『え、あぁはい。バチカン市国です』

「市国、って珍しいんだぞ！」

そして、その話にバーガー片手の男が話す

『え、そりゃまぁ…。イタリアの中のローマの中にありますから』

全-伊,日,貴方「は？」

『え？』

「ヴェー。みんな動揺してるねー」

「そうですね…」

『とりあえず…。これについて説明した方がいいですよね？』

「その前に、皆さんの紹介と行きましょうか」