久しぶりの上司。〔物語 壱〕 ページ3
カツ…コツ…
革靴特有の音が、白く長い廊下へ響く。
私達は、上司のいるこの場所へ来ていた。
『…失礼します』
「…失礼します」
姉である私に続いて、弟が言っている。
そんな声を聞けば、私達の上司の声が聞こえてくる
私達は返事を聞けば扉を開けた。
広く、透明で、大きな窓を背に座る上司。
『…今回は、どのような件で』
「わざわざ来てくれたことに感謝しよう。さてと、今回は君達ふたりに、政府からの願いだ」
「………政府から…ですか?」
上司の声に弟が反応をする
「そうだ。君達にも分かるだろうが、審神者についてだ」
『…はぁ』
だいたい予想のつく命令が頭をよぎっていく。
ほら、
「『どうせ、審神者になれとでも言うんでしょう?』」
「…!さすがは君たちだ。よく分かっている。そうだよ、その通りだ。受けてくれるよね?」
まぁ、拒否権がないんだろう。
わかっている私達は了承する。
この時はまだ、1からするものだと思っていたから。
この後、私達は後悔することとなる。
了承する前に、どんな所の審神者になるのか聞いておけばよかった、と______
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぱ | 作成日時:2017年10月23日 3時