すのスノふぁみりー【2】 (ページ6)

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大介Side

辰哉「康二、学校行ってないの？」
大介「あ、辰にぃ。
熱39°Cあって休ませた。」

起こしに行ってなかったから状況を理解してなくて玄関に康二のローファーがあったから部屋に来たそう。

辰哉「そんな高ぇの？」
大介「うん、次起きた時に高いままだったら座薬かなってら思ってるんだけど、、」
辰哉「だよな。」

もう1回測ってみようか。と脇に体温計をすっと挟む辰にぃ。
さすが、小児科の看護師やってるだけあって起こすことも無く体温計をIN。

辰哉「これはやばいな。
熱性痙攣起こすかもしれない。
強行突破で座薬だな。」

39°Cピッタリだった熱はものの数分で39.8°Cまで上がってしまっている。

辰哉「下からタオルと康二のケースから座薬とガーグルベースンを取ってきて？」
大介「わかった。」

急いで下に取りに行く。
康二のオレンジ色のケースから座薬1つとタオルを数枚、ガーグルベースンを手に持ち再び2人の待つ康二の部屋へと戻る。

康二「いやや…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…！」
辰哉「力抜いてたらすぐ終わるからね」
康二「辰にぃ…ｹﾞﾎｹﾞﾎ…やめてや…」

40°C近くまで熱が上がっているのに抵抗する力が凄い康二。
どこからそんな力出てくんの？

大介「大丈夫、大丈夫
辰にぃすぐ入れてくれるからね
小児病棟1座薬入れるの早いって言われてるの康二も知ってるでしょ？」
康二「おん…ｸﾞｽｯ…」

辰哉「入れるね？
大介、康二抑えてて」
大介「うん」

抑えている康二はちょっと強ばっていて抑えながら肩をさする。

辰哉「入った
康二、ちょっと気持ち悪いかもしれないけど我慢ね」

辰にぃの話にも反応しなくなり、肩の力がぐっと抜ける。

大介「康二…？」
辰哉「まって、熱高すぎて気失った？」
大介「かも。」
辰哉「大介もう1回熱計って」

言われた通りに何度目か分からないぐらい測っている体温計を脇に挟む。
ものの数秒で測れるやつだからすぐに電子音が聞こえる

辰哉「何度？」
大介「えっ、待って40.2°C」
辰哉「結構やばいな。」
辰哉「座薬で下がらなかったら病院確定だな。」
大介「用意しとくね」
辰哉「助かる。」

辰哉Side

座薬を入れ終わったあといきなり力が抜けて気を失ってしまった。
ちゃんと安定してるとは言えないけど呼吸は出来てるし、久しく高熱を出してなかったから身体が参ってしまったのだろう。
上がりきったのか汗だくになってしまっている康二の首や脇を冷やしながら汗を拭いてあげる。