すのスノふぁみりー【2】 (ページ4)

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翔太Side

風磨「おい、翔太走るな…」
翔太「樹が…ﾊｧﾊｧ…！」
風磨「分かったから、翔太は落ち着け
ほら深呼吸。」
翔太「ｽｰ…ﾊｧ…」
風磨「で、樹どこいんの」
翔太「プレイルームでお腹痛いって倒れた」
風磨「先生と俺で診るから翔太は病室戻ってろ」
翔太「うん…」

病室がある方に背中を押されとぼとぼ歩いて帰る。

大介「あ、帰ってきた
どこ行ってたの？」

病室に入るとお見舞いに来てくれた大にぃが椅子に座って漫画を読んでいた。

翔太「プレイルーム。
そしたら樹倒れちゃって」
大介「今処置室？」
翔太「光くんと風磨が診にいった。」
大介「そっか、その前に翔太言わなきゃいけないことあるでしょ？」
翔太「それは…」
大介「まぁ、ここにいても暇だもんね
隠してまでも退院したいよね
でもさ、隠してまでしんどい思いしなくてもいいんじゃない？」
翔太「うん…」
大介「症状落ち着くまでもう少し頑張ろうね
ラウが早く会いたいって言ってたよ」
翔太「早く帰らねぇとな。」
大介「そうだね」
翔太「今日康二来るって言ってたけどなんかあった？」
大介「だから康二、翔太の事ずっと呼んでたのか。
今日朝から熱出ちゃってさ」
翔太「そっか、昨日リハビリの後こっち来るって言ってたから。」

康二が熱出すとか久しぶりだな。

蓮Side

朝はゆっくり寝るのが好きなのにﾊｧﾊｧと荒い呼吸が聞こえてきて起きてしまった。
康二と2人部屋だから紛れもなく康二くんだ。

蓮「康二くん、大丈夫…？」

肩に軽く触れるとそこからでも伝わる熱い体。

康二「ﾊｧﾊｧ…ﾊｱｯ…れ…ﾊｧく…？」
蓮「蓮だよ。誰か呼んでくるね？」
康二「ﾊｧ…ﾊｧ」

顔を真っ赤にして少し汗ばんでいるおでこ。
下に下がると涼太くんがお弁当を詰めてて、ダイニングテーブルで参考書片手にモーニングコーヒーを飲む亮平くん。

涼太「蓮じゃん、どうしたの？」
蓮「康二くん熱出てる…！」
亮平「俺行くわ。
蓮はもう準備始めな？
いつも遅刻しかけて、忘れ物するから」
蓮「でも、康二く…」
涼太「ちゃんと休まず学校行く方が嬉しいと思うよ？康二も」
蓮「わかった。」

亮平くんに康二くんのことを任せて顔を洗いに行く。

制服に着替えるために部屋に戻ると熱を測るために体温計を片手に抵抗する康二を宥める亮平くん。

康二「いや…ﾊｧ…やｯ…ﾊｧﾊｧ」
亮平「大丈夫、痛くないしすぐ終わるからね」
康二「ﾊｧ…ｹﾞﾎ…い…や…ﾊｧ」

見るからに微熱以上はあるだろう。