119話 ページ23
そしてこの収録には新人さんがいた。
ス｢あっAちゃん新人の鈴木優里ちゃん。今期の作品でデビューだって｣
貴｢あっそうなんでね！！江口Aです。お願いします｣
鈴｢お願いします。ﾁｯもうちょっと休んどけよ･･･((ﾎﾞｿｯ…｣
貴｢ん？？何か･･･｣
鈴｢なんでもないです･･･！精一杯頑張ります。｣
櫻｢おはようございます〜！おっAちゃん｣
貴｢櫻井さん！ほんとにこの前は･･･すいませんでした！｣
櫻｢あー気にしないで笑あの日結局メンツが揃わなかったんだ。あったとしても。｣
貴｢そうだったんですか？？｣
櫻｢中村が収録最後まで押しちゃって･･･揃わなかったと思うんだ。｣
貴｢そうだったんですね･･･｣
櫻｢お店も今日から？｣
貴｢お店は来月から再開予定です。今月はこちらのお仕事を集中してやります。｣
櫻｢そっか、また改めて予約お願いするね｣
貴｢はい！待ってます。｣
鈴｢ﾁｯ･･･｣
この時は気がついてなかった睨まれている視線に･･･
そして作品の収録も順調に進んでいく中で私は鈴木さんに呼ばれていた。
貴｢優里ちゃん･･･？？｣
鈴｢Aさん。なんであなたこの世界にいるんですか？｣
貴｢へっ？？｣
鈴｢特に演技が上手なわけでもないですよね。それに専門学校とかも出てない。なのになんでこの世界に？｣
貴｢それは･･･｣
鈴｢Aさんがもう少し遅れての仕事復帰だったら私が主役を貰えるよう約束を取り付けてたのに･･･｣
貴｢･･･｣
鈴｢とにかく早くこの世界から消えてください。はっきりいって迷惑なんです。何も知らない人間が私の目の前でうろついてるの。｣
貴｢確かに･･･私は何も知らないけど優里ちゃんに負けない今までの経験値がある。それにこの仕事が私にとってかけがえのないものだから誰に何を言われようとも辞めるタイミングは自分で決める。｣
鈴｢そういう口聴いてられるのも今のうちですよ。覚悟しててください。｣
そう宣言を受けた次の日から嫌がらせに近い行為が始まった。
最初にやられたのは台本を隠すこと。
なんかすごい子供みたいな嫌がらせの仕方だなと思いながら早めに現場に行き余裕を持って行動をしていた。
貴｢･･･これ以上酷くならないといいけど｣
まあそんな願いも儚くちって、嫌がらせに対して何も反応を示さなかったことを良いようにどんどんエスカレートして行った。
その嫌がらせはアフレコだけでなく営業を再開したお店にまできた
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作者名：なつき | 作成日時：2021年1月8日 12時
