114話 ページ18
江｢真礼ちゃん！｣
内｢どうしたんですか？そんな怖い顔して･･･｣
江｢実は･･････てなわけなんだけどもしかして心当たりとかないかな？｣
内｢んー今言われて思いつくのはもうすぐお付き合いを始めた記念日が近いんでしたよね？もしかしたらそこに行ったのかも･･･｣
江｢ってことは･･･あそこの会場！｣
内｢でも都内から結構ありますよね？電車でも片道2時間近かったような･･･｣
江｢でも行ってみる価値はあると思う。ありがとう｣
内｢いえっ早く収録終わらせましょう。私も探します。｣
江｢ほんとありがとうっ｣
そこから収録を終えた頃には日が少し傾いていた。
携帯を確認すると神谷さんや鈴村さん以外からも多くのLINEが来ていた。
江｢みんな･･･ありがとうっ｣
内｢もしかしたら思いもよらないところにいるかもしれないですし私1度アメバのスタジオ覗いて見ます。｣
江｢ありがとうっ！｣
スタジオを出てすぐ花江くんと会えた。
花｢江口さんっ！！｣
江｢花江くんっ。午前中はありがとね･･･｣
花｢それはいいんですっ。それよりもAちゃんは？？｣
江｢まだ見つかってないみたいなんだ･･･。奥さんにこのことは？｣
花｢一応伝えてあります。でも娘達の事もあるから家で待っててもらってます。とりあえず見つかったら家に来てください。夜中でも大丈夫です。色々用意しときますから。｣
江｢ほんとごめんっ｣
花｢謝んないでください。リモーネ先生達も見て回ってくれてるみたいです。みんな江口さんもAちゃんの事も大好きだから。｣
江｢ありがとうっ！俺心当たりあるところ思い出したから１回そっちいってみる。花江くん明日朝もあるんだし無理しないで。｣
花｢わかりました。僕もある程度見てみます。｣
そうして花江くんと別れた俺は初めて出会ったお店と初めてデートをしたイベント会場に向かうことにした。
江｢お願いだからそこにいて･･･｣
〜イベント会場〜
江｢っハアハア･･･。着いた･･･ハアハアっAー！｣
俺は喉が潰れるとかそういうことは全て忘れて全力で叫んだ。
江｢Aー！いたら返事してー！！！｣
そう叫びながら辺りを一周していると鍵の空いている入口を見つけた。
そこから中に入りメインステージがあるところに向かった。
江｢Aー！いるのー、？？｣
扉を開け覗いてみると左端に人影を見つけた。
江｢Aっ！｣
椅子の影、壁にもたれながら座っているAを見つけた。
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作者名：なつき | 作成日時：2021年1月8日 12時
