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幕の向こうから聴こえる止まらない拍手に思わず泣きそうになった。
神「ほら。カーテンコールもそろそろ終わる。最後の挨拶行くぞ」
「…ん。行けます。」
カーテンコールが収まった頃、再びキャスト全員が舞台上に揃った。
「…ふぅ。最後の舞台です、力貸してください。」
水「何を今更。当たり前でしょ。」
内「大丈夫。ずっと隣にいるよ。」
江「当たり前だろ?」
福「ここまでやってきたんだ。最後まで一緒にやらせろバカ」
立「でも終わっちゃうって考えると寂しいね」
神「またいつか一緒に舞台立てる日は来るってば。それまでのお楽しみだ。」
孝「そのまたいつかに向かって、今は目の前のお客さん達に感謝を伝えよう。」
「はい。…幕開けてください。」
ス「幕上がります!」
1度鳴やんだ拍手が、カーテンが開くと再び会場全体に広がった。
「皆さん、カーテンコールありがとうございます。少しのお時間ではありますが我々キャスト一同から、感謝の想いを伝えられたらと思いますのでご着席下さい。」
「じゃあまずは…」
そして、それぞれが挨拶を終えた頃。舞台上に1人姿を見せた。
ザワザワ!)))
「えっ、悠…一さん…?」
中「えー皆さん。舞台は楽しんで頂けたでしょうか。」
パチパチ)))
中「僕も見させて頂いたのですが、すっごい感動しました。ここにいる主演の皆さんは誰よりもプロ意識の凄い方たちだと思っています。そんな方たちが集まったからこんなにも素敵な舞台になったんだと思います。僕も観劇できてとてもいい経験となりました。もう一度、拍手をお願いします。」
パチパチ))
神「で?そんな中村さんは何しにここへ?」
中「いいですか?こんな素敵な舞台の雰囲気変えちゃいますけど。」
江「もうやっちゃって下さいよ!」
中「えっと…じゃあ。この場をお借りしてご報告があります。私中村悠一と今回主薬を務めあげた」
「えっ、あ、、AAは」
中「入籍致します事をご報告させていただきます。」
「!!!!」
客「「ザワザワ!!」」
「もう言っちゃうんですか!?」
中「言っちゃうも何も、さっき始まる前2人で話したろ?」
「そうですけど…。だってこれ、全世界に配信されてるんですよ?」
中「あ、それは大丈夫。カーテンコール開け挨拶終わってから配信は止まってっから。それにこんなに凄い人が人妻である事を伝えとかないと変な虫着いたらどうすんのさ」
神「過保護だな。」
孝「足りないくらいだけどな」
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みそら(プロフ) - いつも更新楽しにしてます!今後の事ですが私的にはこのまま今まで通り更新していただきたいです!あの記事は私もショックで心の何処かでまだ整理が出来ないですが、なつきさんの話は面白くて大好きなのでこれからも読みたいです!これからも応援してます! (2022年10月27日 14時) (レス) @page25 id: b8aa4d2e3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつき | 作成日時:2022年9月26日 22時