無口な妹と人気声優達

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記「盗作と疑われても否定はできないのでは？」

「この世界はよく似た構造、色使いが生まれることはよくあることです。」

記「本当ですか？これだけの証拠もあるのに？」

「は？」

そう言われ見せつけられたのは過去に揉めたり方針が合わず仕事をお断りした企業のホームページの写真があった。

「これは…」

そこに掲載されていたポスターは、私が別の企業さんに提出したものをまるでコピーしたかのような別のイラストレーターのサイン入のものが掲載されていた。

記「これでも盗作していないと？」

「私はしていません。むしろこちらの企業が盗作したと思います。こちらの掲載年月日を見ていただければすぐに分かることです。」

記「こちらの企業がこのイラストを使うことが分かり急遽掲載される前に掲載をお願いしたのでは？」

「そんなことしません。あくまで私が描かせて頂いているこのポスターは季節のものが出た時、期間限定で企業さん独自の掲載方法をお願いしているものですからこんなこと有り得ないはずです。」

記「あくまで盗作という事を認めないのですね？」

「ですから私は盗作などしていません。もし作成の過程の書類が必要だと言うのならば全てお出しいたします。」

記「そうですか…。ではこちらからのお話これが最後になるのですが、あなた未だに声が出ない時があると言うことは本当ですか？」

「…っ。そうですが何か？」

記「その事恋人である梅原さんは迷惑だと思っているのでは？」

「…は？」

記「声優であるお兄さんもそうだと思いますが声を本業としている方からすれば、そうやってストレスとかによって声が出ないとかなると気を使うし、、相手にとってもストレスとなるものですよ？分かりませんか？」

「それは…」

記「それに、こうやって記者にも狙われやすいゆすりのネタにもなりますしね。どうなんです？実際の所梅原さんは別れたいと思っているのでは？それをあなたが執着でもして手放さないでいるのでしょう？今の時代声優さんと結婚できると何かと話題になって仕事も確保しやすくなるでしょうし…。そうなんでしょう？」

「そんなこと！！」

梅「そんなこと有り得ませんが？」

私が記者からの質問に言い返そうとしていた時後ろから裕一郎さんの声が聞こえた。

「裕一郎さん…」

梅「Aの声がなんですか。体質がなんですか。人はストレスに対して体質が出やすい人出にくい人がいます。Aは出やすい体質。それがたまたま声だった。」

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