もどかしい声 ページ2
最近オリジナルブランドを出させて頂いた事もあり今までより多くのジャンルからお声をかけていただいている
「…はい。ではまた改めてこちらからご連絡させて頂きます。今日はわざわざありがとうございました。」
ス「いえ。こちらこそ無理言って時間作っていただきありがとうございました。是非良い返事をお待ちしております。」
〜帰宅後〜
「…っはぁ…」
まだ梅原さんは仕事で、今日は朝から新規打ち合わせを2件と今書いている案件の打ち合わせ3件終わらせてきた。
「…描かなきゃ。」
今書いている案件は私がイラストレーターとしてデビューした頃からずっとお世話になっている企業で季節ごとの依頼を今でもしてくれている。
「ん…ゲホッゲホッ」
喉が若干イガイガする…。また声が出にくくなるのか…。
この体質治らないかなぁ…。
〜夕方〜
梅「ただいま。」
夕方少し早く収録が終わり家に帰宅するとAがリビングの机に寄りかかって寝ていた。
足元を見ると資料だろうか。紙が散乱していた。
梅「ったく。風邪ひくぞ…」
軽く紙をまとめ、リビングで作業しながら寝落ちることの多いAのために置いてあるブランケットを背中にかけ荷物を部屋に置きに行った。
梅「ウーバーでいっか。」
夕飯多分まだ作る前だろうし…。
ウーバーで注文を済まし、届くまでリビングで明日の台本を確認することにした。
「ん…ゲホッゲホッ」
梅「また咳してるし…これはまた声出なくなるじゃねえの??」
無理をしないで欲しい。そう言えたら…。と何度も考えた。けどこの仕事はイラストレーターであるAにとって中途半端な気持ちでは望めない。そんな事俺もわかってる。けど…。
梅「寄り添うくらいさせてくれよ…。」
ウーバーで注文した夕飯が届く頃Aが目を覚ました。
梅「おはよ。夕飯届いたから食べるぞ。」
「アレ…おかえりっゲボ!」
梅「無理して喋んなくていいから。ほらうがいしてきて。資料勝手にまとめてこっちの机置いとくからな。」
「コクコク))」
〜洗面所〜
やってしまった…。また声が出ない…。
「(ほんと自分の体が嫌になる…)」
自分でもオーバーワークな所があるのは分かっている。
けど求められたならやりきりたい。
プロとして、1人の社会人として。
けどこの体質はいつまでたっても慣れない…。
うがいと洗顔をし、鏡越しに自分の顔を見て情けなくなり声を出さずに泣いていた。
遅くなった私を心配して裕一郎さんが洗面所へ来た
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チビチビ・むさし(プロフ) - リクエスト対応ありがとうございます! (2021年12月3日 21時) (レス) @page26 id: a1b8301d92 (このIDを非表示/違反報告)
チビチビ・むさし(プロフ) - リクエスト...(できれば!) ○○のしないと出られない部屋ですかね.. (2021年11月29日 21時) (レス) @page25 id: a1b8301d92 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - チビチビさん» わああっ!!ありがとうございます!年中ネタ切れ状態なのでいつでもリクエスお待ちしております!笑 (2021年9月25日 11時) (レス) id: 25b1f3f3f3 (このIDを非表示/違反報告)
チビチビ(プロフ) - 続編おめでとうございます! 江口兄妹は絶対美男美女 (2021年9月25日 9時) (レス) id: a1b8301d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつき | 作成日時:2021年9月25日 1時