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167話 ページ23

江「衣装着替えるって言って楽屋まで行ったのはいいけどなかなか出てこないから覗きに行ったらソファーにも垂れてたおれてたんだ」

貴「あーだから曖昧なんだ。」

江「今もう点滴で薬入れてもらってるからあんまり無理に手動かさないでね」

貴「んー」

江「じゃあ先生呼んでくるからちょっとまってて」

貴「はーい」

医「じゃあ早速だけどこのペン使って名前書いてみて」

貴「はいっ」

ペンを受け取り名前を書こうとしたところで両手の震えがすごいことに気がついた

医「んありがとう。とにかく今日はもう何も物を持たないことかな。いいね?」

貴「はい」

医「明日午後からちょっとリハ兼ねて動いてもらって明後日1日何もしないで点滴とかで薬調節したら明後日の夜には退院予定だから」

貴「分かりました」

医「じゃあ今日はこの辺で江口さんもお疲れ様でした」

江「いえっありがとうございました」

))コンコン

貴「どうぞ…」

良「よっAちゃん起きてて大丈夫?」

代「今日はほんとにお疲れ様」

神「結構無茶したんだね」

貴「良平さん代永さん神谷さんまで!」

江「あれ皆さんお仕事は?」

良「機材が動かなくてなまた別日ってことになったんだと」

江「あー笑」

神「そんなことよりも」

貴「…っ!」

神「俺言ったよね今回ツアーが始まる前日に医師が無理だって判断したらアンコールは絶対にさせないって」

江「そんなこと約束してたの?」

神「声帯だって筋肉だ。俺たちでさえ使いすぎると声がかれる。元々筋肉がないAちゃんにとって酷使しすぎる事は今後の活動にどう影響が出てくるかなんて分かんないんだよ」

良「確かにそれもそうだな…」

神「今日は東京公演だったからどうにか俺たちでカバー出来たけど九州とか地方でやってたらこんなフォロー出来ないんだよわかってる?」

貴「…はい」

神「結果的にライブは成功したから良かったもののもうちょいちゃんと自分の体の事考えて行動しろ」

代「目の前のお客さんを楽しませる事は確かに大事なことだけどその前に倒れちゃったらもう意味ないからね??」

貴「はい」

神「さっきチーフと話して決めたことだけど九州・関西公演どちらも開催を1ヶ月遅らせるから。これはもう決定事項いいね?この意味わかるよね?」

貴「そこまでにもっと安定した体力と筋力をつけてみせます」

神「分かってるじゃん」

江「ほんとに無茶だけはしないで」

貴「…っ」

神「Aちゃん?」

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作者名:なつき x他1人 | 作成日時:2021年3月4日 4時

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