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兄「さっき警察を呼んだ

だからAは絶対に助かる」



私にだけ聞こえる声で話す兄



『ケイサツなんて意味ないよ

早く逃げようよっ』



この頃の私も警察を呼んだところで"ソレ"をどうにかできる訳ないと勘づいていた






兄「…そっか、やっぱアイツ人間じゃないんだな」


『っ!』




兄「Aはずっとあんな怖いのを、見てたんだな

ごめんな信じて…やれなくて…」



そう言ってもう一度兄は私を抱きしめる



その時兄の体がどんどん冷たくなってるのに気が付いた




『そんなのもうどうだっていいよ!

お兄ちゃん、死んじゃいやだよっ』



兄「Aがどんどん成長していくところ隣で見てたかったな

Aは可愛いからきっとモテるだろうなー

変な男に取られるのはいやだな」




『じゃあ見ててよっ、ずっといっしょにいて見ててよ、』




兄「A、ごめんな、

もう隣で見てやれることはできない」


『っ、!いやだよっそんなのっ』




兄「…でも、俺はずっと見守ってるから



Aが持ってる力はきっと人の役に立つ


…だから俺が今こうしてAを守ってるようにAも大切な人を守ってやれ



愛してるっ」



『っ、』


兄がそう言い放つと再び私を覆うように抱きしめた




『…お兄ちゃん?お兄ちゃんっ!!』



そしてその時には兄は私の呼び掛けに反応しなくなっていた







「クックック もう死んだか

人間というのはやはり弱いな



これで妹を守ったつもりかっ!」




そう言って"ソレ"は兄を蹴りあげる



『や、やめてっ!お兄ちゃんをこれ以上傷つけるないでっ』




「あ?死人だぞ?」




『…っ、なんでこんなこと、』



「そんなの人間の怯える顔をみるのが楽しいからだ」



『っ!』





「本当は強いやつが俺に参ってこうべを垂れる姿を見るのが好きなのだが、人間は皆弱いからな



…さて、オマエはどんな風に怯える苦しむのかな」




そう言って"ソレ"は私に近付いて来る




『い、いやっ来ないでっ』



「クックックいいぞ

もっと怖がれ」





嫌だ。私も死んじゃうの?


お兄ちゃんがあんなに必死に守ってくれたのに











…あ、でも









そして、ついに"ソレ"は私の目の前に来て私と目線を合わせる




「さて…」



パパやママ、お兄ちゃんまでいなくなってしまった今

私は1人だ




いっそ死んでしまった方が楽なのかな




「ん?





クックック…アハハハッ」

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レモマカ(プロフ) - ああさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (11月18日 16時) (レス) id: 96f274a3fd (このIDを非表示/違反報告)
レモマカ(プロフ) - いちきちゃんさん» 気付きませんでした!ありがとうございます! (11月18日 16時) (レス) id: 96f274a3fd (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - すみませんオ/リ/フ/ラ外し忘れてます… (11月17日 23時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 続編つくってくださり、ありがとうございます。これから完結するまでずっと読み続けます!なので、これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!応援してます! (11月17日 4時) (レス) @page3 id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモマカ | 作成日時:2023年11月16日 2時

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