なんかアナタと仲良くできそう ページ5
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『信介くん!?何で宮選手…』
「はっは、びっくりしたか」
「北さん、俺だってこと言ってなかったんですか!?」
ジャッカルのセッターである宮侑が目の前に立ってる。それだけでもう有り得ない話なのに、信介くんが親しげに話している
『ム、むちゅーせつむ…』
「夢中説夢?…知ったばかりのこと無理して使わんくてええよ」
「ぶはッ!…何や、普通の子ですね。てっきり北さんみたいな寡黙な感じかと思うた」
ちょっと移動しましょ、と宮選手が休憩スペースへ案内してくれた。
適当なテーブルを確保し、3人がズンと座る
「北さんはすぐ帰るんですか?」
「次の電車で帰るわ。あんま時間も無いし、とりあえ
ず必要なことは話しとく」
「必要な事…」
宮選手がそう言った途端、少しの沈黙。
「ええか侑。もう一度、直接言うぞ。コイツをバレー漬けにせんようにな、甘やかし過ぎたらイカン。勉強もちゃんとさせえ、Aはテスト期間も把握してへんからな」
『ぐ…』
「俺が説教されてる気分や…」
「俺は侑もAも同じ様に見える」
『え、いやそんな…恐縮です…』
「何照れとんねんッ」
鋭いツッコミが入る。思ったよりフランクに応じてくれた
「…あぁ、じゃあもう行くわ。ほなな」
「早ァ…」
『信介く〜ん…』
颯爽と去る背中を2人で見つめ、見えなくなった所で渋々自己紹介を始める。
「…あ、俺。宮侑いいます。バレーやっとるんやけど、知ってるかな?」
『も、モチロン存じ上げております…』
「そんな改まんといて〜」
『はい……あ、島です!島A。これから高校生で、梟谷に。よろしくお願いします』
こっちではバイトもする予定だし、バイト募集の店も何軒か調査済み。通学は自転車で行ける距離。生活するにおいて必要な事は両親と信介くんに叩き込まれた。
「梟谷、俺ん家からあんま遠く無いな。ほな早速行こか!掃除もしてあるよ」
『ハイ…!』
こんな有名人と住めるなんて夢にも思わなかった。これこそ夢中説夢。有り難き幸せ。
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真柴白(更新期待してます) - 面白い更新期待です☆ 侑が、優しい作品ですね。珍しいですね。 (2021年2月5日 2時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - えへへ…ツムと同居や…←(お巡りさんこいつです)これからも無理せず頑張ってください! (2020年12月12日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シンカイギョ | 作成日時:2020年10月16日 19時