なんか車内で喋ってる ページ3
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_______約一ヶ月後。
高校の入学式がある3日前には着きたい、という私の要望で、今日の昼に家を出ることになった。
『信介くんも来るん?』
両親に別れを告げ、迎えに来てくれた信介くんに尋ねる。今日のプランは車で駅まで行き、電車で4時間くらいかけて東京へ。
「まぁ、久々に会っときたいしな。…オカン心配しとったやろ」
『先に後輩さんと電話でちゃんと話したから大丈夫やて』
私も話したかったけれど、代わる前に母が電話を切ってしまったので、声も顔も知らない状態。
『なぁ、どんな人?イケメン?』
「着いてからな」
『何で信介くんニコニコしてん!』
助手席に乗り込み、シートベルトを回す。エンジンをつけて暖房を入れれば、ものすごい温風がかかってくる。
「お前はちゃんと勉強せえよ。バレーで食うてく気でも勉強はしっかりしとき」
『はぁい…』
「アイツにも口酸っぱく伝えとるからな」
『はい…』
持ってきたサインボールをギュッと手で挟む。レッドラビッツの昼神選手や、EJPライジンの古森選手に貰ったサイン。
1番目につくのは『祝・東京進出!』という中学のチームメイトからもらったもの。
「夏休みにでも帰って来や」
『うん』
信介くんはサインやメッセージを読む私に気づいて、そう言ってくれる
『もう家が恋しい』
「早すぎやろ」
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真柴白(更新期待してます) - 面白い更新期待です☆ 侑が、優しい作品ですね。珍しいですね。 (2021年2月5日 2時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - えへへ…ツムと同居や…←(お巡りさんこいつです)これからも無理せず頑張ってください! (2020年12月12日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シンカイギョ | 作成日時:2020年10月16日 19時