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Genta side




あれから3年が経った頃だった。







埼玉で仕事をするために数日間だけ実家に帰った。









初日の仕事が巻いて時間ができたから



買い物をしに少し栄えている所まで来た。









もうすぐ妹の誕生日が近いから

なにか買ってあげようと思って

店に入ると、お客さんは女性ばっかで

何となく気まずくなってると、

店員さんが話しかけてきた。





「何かお探しですか?」




“妹の誕生日プレゼント買いたくて、”





仕事柄あんまりバレちゃいけないから

顔を上げずに下を向きながら話す。





「妹さんですか。こんなのはどうでしょう?」




店員さんが持ってきたのは、シンプルなデザインのイヤリングだった。





“いいっすね。妹が好きそうなデザインです。”




「よかったです!ブレスレットもありますが、どちらの方が宜しいとかありますか?」




“イヤリングの方で。”




「かしこまりました。では、お会計致しますね。

こちらへどうぞ。」





店員さんの後をついていくと、


レジの近くのものを見ていた女子高生に気づかれた





『あれ松田元太っぽくない?』


『そう?』


『ほら目元!めっちゃ元太』



そんな会話が聞こえてきてやばいと思い


早く会計を済ませてお店を出て行こうとした。







すると突然店員さんが


「あ」と言った。





“どうかしました?”



そう言い、同時に顔を上げ店員さんの顔を見ると


3年前に突然いなくなった俺の大好きだった人に


そっくりの女性がいた。






「いえ!ボールペン落としてしまって!笑」




彼女の名札を見ると、AAと書かれていた。





まさかとは思ったけど、声も同じだし、

背丈も同じだし、

メイクは少し変わっているみたいだけど

3年前と変わらず綺麗だった。







“Aさん???”



俺が名前を言うと彼女はびっくりした様子だった。



「どこがでお会いしたことありましたか?」



彼女は俺に気がつかなかった。



“いえ!名札見ただけです!”



俺は咄嗟に嘘をついた。




「そうでしたか!笑

妹さん、喜んでくれるといいですね!」





何で彼女はこんなに普通なんだ?



俺のことなんて忘れちゃったのかな?



頭ん中パニックになって




“はい!”




とだけ言って店を出た。







店を出た後さっきの女子高生たちに
話しかけられたけど

まともに対応できなかった。

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作者名:げん | 作成日時:2020年11月8日 19時

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