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松田さんから渡された番号に
電話をかけるか迷っているうちに
一週間が経とうとしていた。
バイト先は近々イベントごとがないためお客さんが
全くと言っていいほど来ない。
「暇だなぁ」
なんて言っていると店長が
“ねぇ、外に立ってるわよ”
と言ってきた。
何かと思い、お店の外を見てみると
寒さに震えている松田さんが立っていた。
急いで松田さんの方へ行くと彼は笑顔を浮かべた。
“あ!Aさん!”
「松田さん何してるんですか?」
“Aさんのこと待ってました!”
「へ?」
“それより聴きたいことがあるんですけど、
ちゃかに電話しました?”
「いつもみたいにお店に入ってくればいいのに。」
“質問に答えて下さい!”
「してません。」
“なんでですか?!”
「なんでって…。
ジャニーズさんとむやみに連絡取るのはいかがなものかと。」
“ジャニーズとか気にしないでください。
ちゃかは1人の男としてAさんを幸せにしたいと思ってます。”
「ふふ笑まるで宮近さんが私のこと好きみたいな言い方笑笑」
“ちゃんと本人と話して下さい。”
「え。」
冗談で言ったのに、松田さんの目は真剣だった。
それに私………。
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作者名:げん | 作成日時:2020年11月8日 19時