管理人とお客（番外編） (ページ21)

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仲直りページ21

逃げ出して優くんを預けてる店長の所へ行った。

カランカランとドアの開いた音と同時に店員がやってくる。

慎「いらっしゃい……ってAさん。どうされたんですか？」

『私、どうしたら良かったんですかね……？』

その問いかけに対しての応答は無かった。

けど、その分、暖かい温もりが返ってきた。

そして止むことを知らない私の雨はぽたぽたと落ちていくだけ。

慎「さては奥さん、樹となんかあったんだな〜？」

" 樹、めっちゃ心配してましたよ、鬼電来たんですからね "

店長の優しい顔を見てると、私ってどれだけワガママなんだろう、母親失格だ、

" ごめんなさい。 "

この６文字を絶対伝えて樹と仲直りがしたい。

しばらくして落ち着いた私をそっと離し、優しく笑った店長が

慎「もうそろ樹来ると思うんで俺厨房戻りますね」

『ごめんなさい、ご迷惑おかけして、』

慎「ごめんなさいの相手俺じゃないっすよ、(笑)
あちらのお客様にお願いしますね。」

店長の指す方を見ると、腰掛けてる男性。
間違いなく樹だ。

「待たせすぎ。てか、旦那居んのに、他の男とイチャつくんだ？」

『樹、…私がわがままだからずっと、、』

「俺もわがままだった、ごめん。」

『ううん、私の方こそ、わがままでごめんなさい。
それと、ずっと待たせてごめんね。

私、今までずっと我慢してたの。
私も忘れかけてた時もあったけど、2人目は私たちの記念日がいいなって、だから待ってた。』

「結婚記念日…てこと？」

『うん。そういう事、』

「いっちゃん子供なの俺じゃん…… 」