新しい命 ページ3
行為から数ヶ月したある日、もう既に来ていいはずの生理が来ていない…。
……もしかして、本当にできちゃった??
嬉しさと同時に不安が募る。
彼は喜んでくれるのか、私の事を捨てたりしないだろうか。
次の日、仕事も休みだったので、とりあえず産婦人科に行ってみた。
検査の結果、陽性反応が出ていて、私のお腹の中には新しい命を授かっている事が分かった。
私は嬉しかった。樹くんとの子供ができたことが。
帰りはレントゲン写真の入った封筒と母子手帳を持って帰ってきた。
彼は喜んでくれるのか、不安でなかなか落ち着かなかった。
日も暮れた頃、玄関の扉が開き、彼が帰ってきた事を知らせた。
「 ただいま 」
『 おかえり。……ねぇ樹くん、 』
「 ん?どした? 」
『 今から言うこと、ちゃんと聞いてくれる? 』
「 おう、
ちょちょ、ちょっと待って、離婚じゃないよな? 」
『 何で離婚しなきゃいけないの、笑 』
「 いや、だってさ、俺 最近帰り遅せぇし、 」
『 樹くんの事、私 信じてるから大丈夫だってば、 』
『 それより、私の話聞いてくれる? 』
「 もちろん、聞きますとも、 」
『 ……全然生理来なかったから病院行ったの。
そしたら……私のお腹の中に赤ちゃんいるみたい。』
818人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むぽ | 作成日時:2022年2月11日 22時