狙い目 ページ17
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side Juri .
これは、俺とAとの間に起きた
『 ねーえ!じゅーり!!! 』
樹「 やだ!やだやだやだやだ!!! 」
『 子供じゃないんだから〜! 』
喧嘩に見えるがこれはただの喧嘩じゃない。
優樹が生まれてきてくれて、3年目。
俺としてはもうそろそろいい気がする。
それなのに、一向に認めてくれないA。
『 樹!もうちょい待とうよ?ね?? 』
「 じゃあ逆に3年!俺はAとしてない! 」
『 ねえやったじゃん!ああだこうだ言いながら私は樹の相手をしたよ?! 』
優樹「 ママ〜、 」
『 優くんごめんね〜、ちょっと大きい声出しすぎたね、 』
樹「 そうだ! 優樹、お兄ちゃんになるのどう? 」
『 あ!樹!! 』
優樹「 ぼくが??おにいちゃん? 」
それに対して頷いてやると、顔がパァーっと明るくなった。
キタコレ。俺の勝ち。
Aも終わったと言わんばかりに頭を抱えている様子。
優樹「 でもぉ、ママのおなかおっきくないよ? 」
そうだ、良い意味でも悪い意味でも、素直な子だった。
特にこの歳は。
『 優くん、まだ赤ちゃん居ないんだよね、』
優樹「 パパのうそ! 」
「 ね〜え、俺もう無理ってば… 」
『 樹、約束する、近いうちにまた言うから、私から。 』
だから、もう少し待ってて欲しい。
そう言う彼女に折れる俺も俺。
いつまでも待つから。絶対Aから言ってね。
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作者名:むぽ | 作成日時:2022年2月11日 22時