人生に色を (ページ5)

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・ページ5

「まあペンの持ち方は惜しかったし、

これからやっていけば覚えられる？」

『うん』

「あ、A、文字読めるなら、本読もっか。

そしたら、言葉も覚えられて、勉強にもなるからね」

立ち上がって本棚に手を伸ばし、1冊の少々分厚い本を持ってきた。

「はい。これ全部読み終わったら俺に言って」

『分かった』

「あ待って、今じゃなくて、笑
その〜、、、自分の時間って言うか、俺が居ない時に？なんて言うのが正しいのか… 」

" う〜ん。 " そう悩んでいるほくとに対して、

『私に聞かれても分からないよ』

「えっ？！？！ A、今、！！

…って早速本読んでんだ、(笑)
じゃあ、Aの好きな時に読んでいいよ、」

『ありがとう』

「けど、ご飯食べる時と、お風呂入る時、寝る時は読んじゃダメだからね？」

『分かった』

「まさか、何ページか読むだけで違うとは、(笑) 」

首を傾げながら、立ち上がって台所に行った

その間も本を読んでいた。

本を読んで読んで読みめくっていったら突然、視界が明るくなり、本を取り上げられていた事に気づいた様子。

「 A、ご飯出来たよ。本、読むのやめよっか。」

『はーい』

「おお、だいぶらしくなったじゃん？笑」

『そうかな』

" ここに座って " と椅子をトントン叩く方に近づいて、

座ると、匂いを放ってやってきた料理たち。