2 ページ26
時刻は夜の八時、静かな倉庫街にAと中也、そして2人の部下が到着していた
『港の倉庫街、まぁいい所を選ぶねぇ』
中也「ま、ここなら一目に付かねぇからな。いいかてめぇらあ。今回の作戦は殲滅だ、敵の頭も殺していい。全力で殺しに行け」
中也の言葉に応えるように、部下達は機関銃を持ち構えた
『じゃあ扉破るよ、3.2.1……』
ドガンと音がし、Aの蹴りによって倉庫の一つの扉が吹き飛んだ
そして、Aと中也の目に予想外の物が目に入った
『女?』
此方を向くロベリアの構成員、重要書類が入っているアタッシュケース、横流しされていた薬の山
そして、壁に沿って置かれた檻の中に沢山の女性が居た
「これは……」
『構うな、作戦通り決行しろ』
一瞬戸惑った部下達に指示を出し、Aは檻の中の女性達を見て回る
周りからは大量の銃声が聞こえる、流れ弾が来ても引力で弾き飛ばす
『(あ〜、なるほど。”これが”目的で薬を横流しした訳か)』
Aが一人納得した時、周りから聞こえていた銃声が止んだ
掃討が完了したのだ
「書類は無事取り戻しました、ロベリアの頭も始末を」
『うーん、ご苦労さま』
なぁなぁな返事をするAに部下は頭に?を浮かべた
「張守幹部?」
『なぁ、この女性達はどう見える?』
そう聞かれた部下は戸惑いを見せ、少し間を開けて口を開いた
「恐らく、欲 情……」
『だよねぇ』
檻の中にいる女達は何も来ておらず、目は何処か虚ろであり、男である部下達を一心不乱に見ていた
何処からどう見ても、欲 情している
『恐らく、ロベリアの本当の目的は”こっち”だったんだろう。書類を奪ったのは目を逸らさせる為のダミーだ』
「という事は、やはり……」
『あぁ、ロベリアの目的は女を堕として商品にする為だ。これだけ理性が吹っ飛んでるなら、そこら辺の裕福層の男共が集って買い取るだろうからな。薬はその為に横流ししたんだろう、女を堕とし、更に薬としても売り捌くつもりだったんだろうな』
「この女性達はどうされますか?」
『……殺す』
「!」
126人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
neko - 中也、一端夏目漱石さんと代わるよ。終わったらズッと君だよ。愛してるね。可愛い中也さん。 (2020年10月19日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - とても良い作品です!更新楽しみです! (2020年7月12日 21時) (レス) id: 957f187fe2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エリウ | 作成日時:2020年7月6日 15時