原初の星、見上げる空:82話 ページ34
ギルガメッシュ「よもや貴様ら、ウルクの滅びは自分達のせいだと思っておる訳ではあるまいな?ティアマト神を解放したせいだと」
神妙な顔で俯く藤丸とマシュを見て、ギルガメッシュはため息をついた
ギルガメッシュ「愚か者共め、その様な慚愧1000年早いわ。マシュ、貴様は生き残ったシュメルの民を、たった500人と言ったが、それは違う。”500人も残った”が正しい。何しろこの極面において、ウルクに残るのは俺1人だと千里眼は示していたのだ。だが実際には500人もの命が残った、俺はこれを偉業と考える」
『本来なら有り得なかったんだよ』
藤丸「王様とAさんは知っていたんですね」
ギルガメッシュ「あぁ、それに民もな」
マシュ「えっ?つまり、市民の皆さんは結末を理解した上で戦い抜いてきたのですか?」
ギルガメッシュが頷くと、マシュは笑顔を浮かべた
マシュ「凄い、とても凄いです!」
ギルガメッシュ「よくぞ微笑んだ、マシュ・キリエライト。哀れみなど浮かべようものなら、引導を渡しておったわ。貴様達はウルクの民を助け、この地を慈しみ、女神共との対決を選んだ。それが未来を変えたのだ、自責など止めよ。誇れ、貴様らにはそれが似合う」
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作者名:エリウ | 作成日時:2022年2月27日 9時