80話 ページ32
藤丸「エレシュキガル！」
エレシュキガル「[は、はい！]」
藤丸「お願いがあるんだ！」
エレシュキガル「[はい！]」
藤丸「ティアマトを、冥界に落としたい！」
エレシュキガル「[………………………はい？]」
『あ、その手があったね』
イシュタル･エレシュキガル「ええぇーーーーーーーーーーー！！！？？？」
藤丸の突拍子のない頼みにエレシュキガルとイシュタルが同時に叫んだ
ギルガメッシュ「命ある世界で死を知らぬというなら、命無き世界に落とすまで！」
藤丸「冥界でティアマトは唯一の命、つまり倒せる！」
ジャガーマン「ニャンと！」
ロマニ「[一見無茶苦茶だけど、これはもしかするともしかして…！]」
ダ・ヴィンチ「[イケるんじゃない！？]」
エレシュキガル「[ていうか落とす！？落とすって言った！？]」
藤丸「あぁ！」
エレシュキガル「[此処に！？]」
ギルガメッシュ「冥府の女神、エレシュキガルよ！王の名のもとに貴様に命じる！このウルク全土に冥界の門を開け！ティアマト神を騙る災害の獣を、地の底に繋ぎ止めよ！それが三女神として狼藉を働いた貴様の役割、唯一の罪滅ぼしである！」
暫く唖然としていたエレシュキガル
しかし言われた事の内容を理解すると首を勢いよく横に振った
エレシュキガル「[無理も無理！絶対無理！ウルクの下に冥界を持ってこいって言うの！？]」
だが藤丸が暗い顔をすると、慌てて取り繕った
エレシュキガル「[まぁ！やるしかないけど！]」
『エレシュキガル、出来るの？大丈夫？』
エレシュキガル「[だって、そうしないとメソポタミアが滅びるじゃない…]」
藤丸「あぁ、だからこそ頼みたい」
エレシュキガル「[でも、ウルク全土を覆う死の穴なんてそんな簡単に準備出来ないわよ]」
藤丸「どれぐらい掛かる？」
エレシュキガル「[本来なら、10年掛けてもギリギリね]」
ギルガメッシュ「10年か、それは流石に」
藤丸「ん？本来なら？」
エレシュキガル「[実は……ウルク憎しでずっと前から企んでいたから、3日もあれば準備出来るのだわ…！]」
照れながら笑うエレシュキガル
そして喜ぶ一同だったが、ギルガメッシュは顔を引き攣らせ、Aは恐ろしいと思った
だが策が出たのは僥倖だ
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作者名：エリウ | 作成日時：2022年2月27日 9時
